社団法人東京慈恵会医科大学 同窓会

 
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2017年01月25日 大学講座シリーズ 「精神医学講座」
講座担当教授 中山 和彦


沿  革      
 精神医学講座の歴史は明治36年10月、のちの初代教授、森田正馬先生が精神病学の講義をされたのがはじまりで、大正14年3月に正式に初代教授に就任されました。森田教授は独創的な神経学説を提唱し、森田療法とよばれる精神療法を完成させました。森田療法は慈恵医大精神医学講座の看板であり、今日まで脈々と受け継がれています。昭和12年に第2代教授に就任された高良武久先生は森田先生の学問を継承され、神経質の本態の究明と治療を主要な研究テーマとされました。脳波学や、生化学的研究も新たに開始されました。昭和41年には第3代、新福尚武教授が就任され、躁うつ病および老年精神医学の研究が柱に加わりました。新福教授はWHOによる躁うつ病の国際比較研究に参加され大きな成果をおさめられています。この時第3病院に森田療法室10床が開設されました。昭和54年、森温理先生が第4代教授に就任され、精神薬理学、神経生理学的研究にも力が注がれました。森田療法学会が設立され、第1回学会が高良名誉教授を会長に本学にて開催されました。平成3年、第5代、牛島定信教授が就任されました。牛島教授の専門は精神分析学であり、医局員は新たに力動的精神医学に触れる機会が与えられました。平成16年より第6代目の中山和彦が講座運営をしております。それまでの多方面の専門性を基盤に、森田療法はもちろんのこと、女性精神医学、精神薬理学、精神医学史などの展開をめざしています。
臨  床      
 講座構成員は総勢70名を超え、各専門の医師をそろえ幅広い対応をしています。本院病棟は46床で、統合失調症、気分障害、認知症、てんかん、児童思春期など多岐にわたる疾患を扱います。第3病院は森田療法センターをもち、より専門的な治療を施行しています。附属4病院の外来はそれぞれ地域でも有数の症例数を誇り、あらゆる疾患を扱います。本院においては都市部の立地から企業就労者の気分障害、ストレス関連障害、睡眠障害といった症例が多い傾向にあります。他にも認知症初期の診断検査、睡眠障害診断の終夜ポリグラフィー、MSLT検査(multiple sleep latency test:反復睡眠潜時検査)を施行しています。リエゾン診療では緩和ケアチームや精神科リエゾンチーム等にて身体疾患加療中の患者に対して精神医学的介入を行っています。
研  究      
 現在講座には薬理生化学、脳波てんかん、精神生理、児童思春期精神医学・精神療法、老年精神医学、森田療法、総合病院精神医学、心理と八つの研究班があり、各分野で幅広い研究を実施しています。主なものにマイクロダイアリシス法を用いた新規向精神薬の脳内モノアミンへの影響の研究や依存の病態研究、脳機能画像研究、不眠症に対する認知行動療法、外来森田療法のガイドラインに基づいた治療標準化の試みや森田療法と認知行動療法との比較研究、抗てんかん薬と妊娠・出産に関わる諸問題の研究、画像検査や神経心理学的検査を用いての認知機能の評価と認知症の早期発見に関する研究、発達障害の病態や認知機能に関する研究等が行われています。
教  育      
 卒前教育では精神科疾患の基礎を学ぶとともに、医療者として患者の気持ちを理解し、病者に寄り添うことの重要性を学びます。卒後教育では初期研修修了後、多彩な指導医の下で充実した3年間の後期研修プログラムを組んでおります。当初1年間は本院の病棟に勤務し、2〜3年目には各大学附属病院で外来精神医療およびコンサルテーション・リエゾン精神医学を学びます。また森田療法センターで6カ月間森田療法の研修、行政の精神保健業務や脳波判読トレーニングが設けられています。その後医局関連の教育指定病院に勤務し、精神保健指定医の資格を取得するとともに包括的精神医療を学び、更にはより専門性の高いサブスペシャリティーへと進み多くの経験を積みます。
 慈恵医大の建学の精神は「病気を診ずして 病人を診よ」です。建学から130年が過ぎ、精神医学講座も開講から一世紀余りが経ちました。今後さらに臨床・研究・教育に一同邁進してゆきます。










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