社団法人東京慈恵会医科大学 同窓会

 
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最新情報
 
2017年08月25日 大学講座シリーズ 「外科学講座 消化器外科(肝胆膵外科) 」
分野担当教授 矢永 勝彦


体    制   
 外科学講座は平成13(2001)年4月に大講座制に移行し、臓器別の再構築が行なわれた。消化器外科の初代主任教授に旧第二外科主任教授の青木照明先生が就任し翌年定年退職した。平成15年4月、第二代の消化器外科分野担当教授として矢永勝彦が就任し現在に至っている。
 講座再編成に際し、消化器外科分野の診療部体制が消化管外科と肝胆膵外科に分けられ、その後平成29年4月には消化管外科が上部消化管外科、下部消化管外科に分かれ、三診療部体制となった。これら三診療部が力を合わせて消化器外科専門医制度下の消化器外科専門医の育成に当たる。
 本学の肝胆膵外科はかつて第一外科、第二外科など各講座内で独自に行われていたが、講座再編成後、小林進助教授(当時)が初代の診療部長に就任した。その後、平成15年4月に矢永勝彦が長崎大学より着任し、消化器外科診療責任者から同年10月に第二代の肝胆膵外科診療部長に就任した。四附属病院はすべて日本肝胆膵外科学会の高度技能修練施設であり、�[飾医療センター��薄葉輝之講師、第三病院��岡本友好教授、柏病院��三澤健之准教授がチーフを務めている。
診    療   
 肝胆膵外科の診療内容は主に(1)難治性かつ手術が長時間でリスクが高い肝胆膵癌の治療、(2)内視鏡外科の基本となる腹腔鏡下胆嚢摘出術、ならびにその応用としての肝臓・膵臓あるいは脾臓の腹腔鏡手術、(3)外科手術と周術期管理の集大成としての肝移植、から構成される。四附属病院での高難度手術の治療成績は一括モニターされ、良好に維持されている。附属病院の肝細胞癌と大腸癌肝転移に対する肝切除術の治療成績を図1、図2に示すが、全国データを大きく上回っている。特記点としては図3に示す如く高齢者に対する手術症例数の増加があるが、例えば附属病院ではこの期間中に80歳以上の高齢者の肝切除、膵切除術後の在院死亡はゼロである。
 生体肝移植は平成17年2月に開始し、肝不全あるいは肝細胞癌患者に対して累積で21例全例成功している。
研    究   
 大学院生や若手を中心に、肝胆膵外科手術ナビゲーション、手術手技の改良、手術の短期・長期予後指標の確立と治療成績の改善、抗癌剤耐性の克服、周術期の外科感染症の制御、肝胆膵疾患の病態解明、癌と栄養管理、肝移植後の免疫抑制療法など多方面の研究を進めている。学位は平成15年以降、肝胆膵のテーマで19人が取得し、平成28年単独では消化器外科11人中3人であった。論文作成に関する肝胆膵外科の特徴として英文原著論文の3/4を平成2ケタ卒の若手が書いている。
教    育   
 消化器外科共通の努力目標「卒後10年以内の消化器外科専門医と学位の取得」を掲げ、実際にそれをクリアするスタッフが出ている。
 肝胆膵外科修練施設を順次、附属四病院と川口医療センターへと拡充した。全施設の指導医による連絡協議会を316か月に1回開催し、修練医の技量と勤務態度、症例蓄積状況を打ち合わせ、人事と連携させた最大限の支援体制を構築し、これまでに16名の指導医と4名の専門医を育成した。
 また、Academic surgeonの育成に力を注いでおり、ほぼ毎年大学院進学者がいる。最近では毎年複数が国内外の学会賞を受賞し、また海外から肝胆膵外科関連の招聘講演で二川康郎講師、後町武志助教、坂本太郎助教が招かれた。
 研修医教育としては日本消化器病学会関東支部例会の4回連続の研修医奨励賞、あるいは日本外科学会研修医優秀賞などの取得アシストで成果を上げている。
社 会 貢 献  
 私の軸足が肝胆膵外科である関係から、多くのスタッフが何らかの形で外保連手術委員会、消化器外科専門医制度、肝胆膵外科修練施設認定に係っており、診療報酬関連で生体肝移植の手術点数の97%増や肝葉切除の55%増、最近では社会問題から保険収載が危ぶまれた腹腔鏡下の膵頭十二指腸切除術や亜区域以上の肝切除の保険収載に貢献した。
終 わ り に  
 慈恵医大の消化器外科(肝胆膵外科)は安心、安全、AcademicとA
AA評価をしていただけるよう、スタッフ一同力を合わせて頑張る所存です。引き続きご支援を賜りますよう、お願いいたします。
【大木隆生外科学統括責任者からの一言】
 肝胆膵外科は人材豊富で研究、診療面で高いレベルを保っており外科学講座の看板診療科の一つである。矢永分野担当教授は私とは育った環境も価値観も違うので折に触れて苦言を呈してくれるが、この緊張感が外科学講座がバランスを保つうえで貴重である。九州から慈恵外科に着任され様々なご苦労があったであろうが、その集大成が二〇一九年の日本消化器外科学会会長という形で結実したことは本学にとって誇らしく、外科学講座を挙げて支援したい。










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