社団法人東京慈恵会医科大学 同窓会

 
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2017年09月25日 大学講座シリーズ 「心臓外科学講座 」
講座担当教授 橋本 和弘


【沿革と現況】    
 昭和47年、第一外科学講座の定員外教授として当時日本の心臓外科をリードしていた東京女子医科大学より新井達太教授(昭28年)が着任、翌年第一外科より心臓外科学講座として独立した。比較的新しい外科分野である心臓外科は、当時胸部外科の一領域である施設が大方を占める中、日本最初の心臓外科と呼称する講座の開設であった。平成3年には東京女子医科大学より黒澤博身先生(東北大昭44年)が二代目教授として着任、新井時代の継承として得意とする先天性心疾患はもとより成人症例にも取り組み、心臓疾患全領域をカバーする数少ない施設の一つとして発展を遂げてきた。平成14年より橋本和弘助教授(昭53年)が慈恵医大心臓外科生え抜きの三代目主任教授として就任した。橋本教授は主に成人疾患を担当し、森田紀代造教授(昭55年)が小児心臓外科部門を担当する体制となった。橋本教授は本年、第47回日本心臓血管外科学会会長を務め高い評価をいただいた。現医局員数は本学他科と比べると少ない総勢36名ではあるが、心臓外科領域としては全国でも大きい有数の医局に発展している。派遣施設は慈恵医大柏病院、埼玉県立小児医療センター、埼玉県立循環器・呼吸器病センター、富士市立中央病院、佐久総合病院、明理会中央総合病院、榊原記念病院であり、米国にて2名が臨床医として、1名が研究員として活躍している。
【臨床】   
 成人部門においては大血管、弁膜症、虚血性心疾患各々が30%程度を占め、偏りのない全領域の治療がなされている。患者の高齢化(平均年齢75歳)、大学特有の他疾患合併例が多い中、各科の協力にて低リスク症例と同等の成績が得られている。新井・黒澤教授時代からの継承である弁膜症外科治療ではRoss手術、Manouguian手術を国内で最初に取り組み、その普及に努め、新たなコンセプトに基づく僧帽弁形成術(自己心膜を用いた破壊された弁葉の再建)を開拓し、時代のニーズに応えるとともに学会をリードしている。昨年より新たな取り組みとしてHeart team(心臓外科、循環器内科、血管外科、麻酔科、放射線科)を形成し、坂東興教授を中心に診療科を越えた共同チームで経カテーテル的大動脈弁置換術を開始、一方、大動脈瘤などの緊急症例に対しても急性大動脈スーパーネットワークに対応している。小児領域においては小児科循環器班との連携の下、胎児診断における計画的外科介入・管理を含めたチーム医療がなされており、小児・周産期医療センターが入る新病院(仮称)でより充実した環境下での発展を期待している。特に成長が期待できる自己組織の温存・活用を優先した手技の開発と複雑心奇形に特有な刺激伝導系の解明と応用による治療がなされ、QOL向上に寄与する手術治療を心がけている。
【研究】   
 臨床研究は従来、後ろ向き研究が主体となっていたが昨年より全国成人心疾患データベース利用研究(公募採択課題、H29学会研究奨励賞受賞)、当科主導の前向きの36施設共同研究(心臓外科医のSurgical performance)が開始されている。
 実験面では伝統的に行われて来た心筋保護の研究が学位テーマの一つの流れとして継続されている。更に、放射光を用いた位相差X線CTによる剖検心標本でのヒト心臓刺激伝導系の3次元的可視化の研究(H29学会最優秀演題賞受賞)がこれまで組織学的にしか同定できなかった伝導系組織を可視化できる画期的な手段として注目を浴びている。
【教育(学生・研修医・レジデント)】
 心臓外科希望の6年時選択実習生には積極的に海外心臓外科施設での研修を斡旋している。この3年間で17名の学生が海外研修(Johns Hopkins, Washington, Stanford, Harvard, Indiana Univ.)に参加し、その成果として5年時の当科への選択実習生が大きく増えている。これまで循環器内科と希望学生・研修医を対象とした体験セミナーを開催してきたが、本年は救急科が加わり、さらに充実した豚心・Simulator利用の実習が行われた。レジデント教育は基本として屋根瓦方式である。指導医の下、安全に手術実績を積ませているが、幅広く研修をすることも肝要と考え、従来の派遣病院に日本一の手術数を誇る榊原記念病院への派遣、USMLE取得者には海外施設での研修を推奨している。最も取得・維持が難しいとされている心臓血管外科専門医を8割の医局員が取得していることは着実な育成が出来ている証と考えている。











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