社団法人東京慈恵会医科大学 同窓会

 
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2018年06月25日 大学講座シリーズ「環境保健医学講座」
講座担当教授 柳澤 裕之


環境保健医学講座と高木兼寛
 本学の学祖である高木兼寛は海軍軍医でもあり、当時猛威を振るっていた脚気を予防するために、我国で初めて実験臨床疫学を行った。高木兼寛は、「脚気の発生は、何らかの栄養素の欠乏のためではないか」と考え海軍の食事を分析した。その結果、海軍の食事は炭水化物が多くタンパク質が少ないことが分かり、これが脚気の発生に関係していると推論した。そこで、軍艦「筑波」の遠洋練習航海に当たって、従来の海軍の食事から洋食中心の食事に変更し、脚気の発生予防に大いに貢献した。この研究デザインは、現在の疫学研究のデザインにも引けを取らないもので、高く評価されている。
 環境保健医学講座は、このような本学建学の精神を受け継ぎ、予防医学的な心を持った医療人を養成すべく、平成4年4月1日に衛生学教室(明治20年にはすでに講述され大正14年に開設)と公衆衛生学教室(昭和21年に開設)が統合され、公衆衛生学教室の清水英佑教授が初代講座担当教授として就任した。平成19年8月1日、第二代講座担当教授として、埼玉医科大学医学部衛生学教室主任教授であった筆者が環境保健医学講座に迎えられ、現在に至っている。

講 座 員
 講座には、柳澤裕之教授(講座担当)、須賀万智教授、与五沢真吾講師、吉岡亘講師、木戸尊將助教、山内貴史助教、三浦大輔客員教授、淺沼一成客員教授、池田知純客員准教授、非常勤講師十一名が在籍している。また、清水英佑名誉教授もご活躍されている。

教 育
 3年次に中毒学、悪性腫瘍の疫学、感染症総論(特に、感染症法、検疫、ワクチン)、医療情報・EBM掘4年次4月から12月まで衛生学公衆衛生学全般の講義を行っている。平成27年のカリキュラム改革に伴い、4年次9月から5年次6月まで行われる演習「ケースカンファレンス」の中に、そのケースに対する一次予防、二次予防、三次予防(社会復帰支援も含めて)を学修させる新しい取り組みを導入した。5年次の5月末に行われる予防医学実習では、ケースカンファレンスで使用した症例を再度用い、今度は学生が自らそのケースに対する一次予防、二次予防、三次予防(社会復帰支援も含めて)を考え、実践する予防医学実習を行っている。また、その実習の中で、(1)介護に対する主治医意見書の作成、(2)働き方改革の柱の一つである「働く人の治療と就労の両立支援」を実践するために必要な産業医への主治医意見書の作成を組み入れている。これらの実習はわが国の医学部では初めての試みであり、かつ臨床に直結した予防医学実習である。

研 究 活 動
 実験研究と疫学・臨床研究を幅広く行っている。実験研究グループは、中毒学及び栄養学的観点から動物実験や培養実験を中心に研究活動を行っている。具体的には、(1)必須微量元素、特に亜鉛欠乏あるいは亜鉛過剰の生体におよぼす影響、(2)中毒性腎症の発症および進展の機構とその進展の阻止に関する研究、(3)化学物質の毒性、変異原性、発がん性評価、(4)食品成分によるがん予防研究、(5)オーダーメイド健康管理、オーダーメイド予防医学を構築するための基礎医学的研究などである。疫学・臨床研究グループは、過重労働対策、自殺対策、医療経済、ヘルスリテラシー、更年期障害、生活習慣病(特に糖尿病)、疲労、減圧症などの調査研究を進めている。また、介入研究にも積極的に取り組み、健康増進と疾病予防に役立つエビデンスの構築と、それらの効果的な還元手法についても研究している。衛生学公衆衛生学領域はすそ野が広く、社会的に問題となる事柄も多いので、その時々の健康障害に関するトピックスも研究対象となる。

講座からのメッセージ
 当講座は、基礎研究、疫学・臨床研究と多岐にわたる領域を研究対象にしている。社会医学は領域が広いので、どのような研究でも社会医学的研究になる。研究に興味を持たれる方は、是非ご連絡ください。また、昨年度から社会医学系専門医制度が始まっている。専攻医を希望される方は、是非ご連絡ください。










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