社団法人東京慈恵会医科大学 同窓会

 
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2018年12月25日 大学講座シリーズ
「外科学講座 乳腺・内分泌外科」
教授 武山 浩


【構成・歴史】
 外科学講座は平成13年に第1外科、第2外科、青戸病院外科、柏病院外科に置かれていた各外科学講座が統合し大講座となり、消化管外科、肝胆膵外科、呼吸器外科、乳腺・内分泌外科、血管外科、小児外科の6診療部に再編成されました。乳腺・内分泌外科は平成13年〜平成17年まで吉田和彦教授(現葛飾医療センター院長)、平成18年〜平成24年まで内田賢前教授(現晴海トリトンクリニック医長)が診療部長を務められ、平成24年4月より武山浩(昭58)が就任し、現在に至っております。

【診療体制】
 平成30年現在附属病院診療部では医師8人、葛飾医療センター、第3病院、柏病院、川口医療センター各診療部にそれぞれ医師2人を配置し、乳癌、甲状腺癌、副甲状腺腫瘍などの乳腺内分泌外科疾患の診療をしております。このほか慈恵医大関連施設の厚木市立病院、町田市民病院、富士市立中央病院に乳腺専門医の資格を持つ医師を定期的に派遣しております。また外科学講座関連施設である新百合ヶ丘総合病院には外科学講座OBの乳腺・内分泌外科専門医に常駐していただき、定期的に若い医師を派遣し手術技術の習得などにご協力いただいております。

【乳腺疾患】
 乳癌は手術だけでなく、抗がん剤、抗ホルモン剤などの薬物療法、放射線治療などを適宜組み合わせて治療を行ういわゆる集学的治療が最も効果的であることがわかっております。当診療部では大学病院の特性を生かし、乳腺外科専門医、乳房再建を担当する形成外科医、抗癌剤治療を担当する腫瘍内科医、抗がん剤専門薬剤師、放射線治療を担当する放射線科医、治療後の妊娠を可能とするため受精卵凍結を担当する生殖医療専門医(産婦人科医)、治療時の口腔ケアのための口腔外科専門医(歯科医)、乳癌に対する遺伝子相談を専門とする医師・看護師などで治療チームを組織しています。また再発、転移を発症した症例では、積極的な治療はもちろんのこと、患者さんの希望や状態に応じて精神的ケアを担当する精神科医、疼痛などに対処する緩和ケア医(麻酔科医)などにも適宜治療チームに参加していただき、患者さんに対処いたしております。
 治療チームは毎週1回行われる合同カンファレンス通して個々の患者さんの治療方法を話し合い、患者さんにはこれらの十分に討議された治療の選択肢をすべて説明したのち、それぞれにあった最良の治療方法を提示しています。
 また、毎月1回当診療部、腫瘍・血液内科、放射線治療部と術後カンファレンスも行い手術後の治療を選択、確認しております。

【甲状腺、副甲状腺疾患】
 甲状腺癌は、比較的若い女性に発症しやすい傾向があり、治療としては手術で癌と周囲のリンパ節を摘出することが第一選択となります。甲状腺癌で最も頻度が高い乳頭癌は予後が良好で、癌を摘出できれば10年生存率は約90%です。このため気管、食道などに浸潤している症例では、耳鼻咽喉科、食道外科と術前に十分に摘出範囲を検討後に共同で手術を施行します。また転移、再発は肺、骨などに生じますが、その際には甲状腺癌のみで施行されるI-131内放射線療法が有効なため、放射線治療部との連携が必要です。
 また、副甲状腺が腫瘍化して発症する副甲状腺機能亢進症は高カルシウム血症が最初の臨床症状となるため、当初内分泌代謝内科で経過観察、治療が行われますが、高カルシウム血症が増悪、持続する際は手術が考慮されます。甲状腺ホルモンが過剰分泌される甲状腺機能亢進症も同様であります。
 このように甲状腺、副甲状腺疾患の治療においても乳癌と同様に多科が関わる集学的治療が必要となっているため、乳腺・内分泌外科、耳鼻咽喉科、内分泌代謝内科、放射線治療部との定期的なカンファレンスを毎月1回開催しております。
 以上のように、乳腺・内分泌外科で扱う疾患は多科で集学的に行う治療が有効で、不可欠であるため、平成29年4月より、乳腺甲状腺センターを設立し、前記診療科、診療部と連携して診断、治療を進めております。

【研究・教育】
 研究面では、平成22年より現在まで3人の診療部員が大学院に進学し、生化学講座、分子生物学講座で研究し、既に2人はimpact factor 1以上の論文を複数発表し学位を取得しております。また学位を取得した2人は文部科学省の科学研究費を申請、取得したため、現在も臨床をしながら、研究を継続しております。また全ての診療部員に対して、毎年の少なくとも2回以上の学会発表を奨励しております。臨床教育面では、診療部入局5年以内の医師に対して、乳癌疾患、甲状腺癌疾患手術症例の多い、国立がんセンター乳腺外科、伊藤病院外科に他施設との交流を図る意図もあり約1年の派遣をしております。

【大木隆生統括責任者の一言】
 乳腺・内分泌外科はスタッフ24人中12人が女性医師である。そうした事もあり体育会運動部色の強い外科学講座にあって本診療科はオアシスであり、良心であり、ダイバーシティの象徴である。また、外科は男性社会のイメージが強い事もあり全国的に女性の外科志望者は少ないが、外科学講座には本診療科を含め28名もの女性外科医が在籍している。これは、乳腺・内分泌外科の外科医が若手女性医師のロールモデルになってくれているお陰だと統括責任者として感謝している。










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