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東京慈恵医科大学同窓会

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2019年01月25日 新年のご挨拶(会長/理事長/学長/附属病院長/医学科保護者会会長)

同窓会のあるべき姿
東京慈恵会医科大学同窓会 会長 高橋 紀久雄


 慈恵医大同窓会会員の皆様、明けましておめでとうございます。昨年も会員の皆様のご協力により、同窓会事業が恙なく行われたことを感謝します。各地区で災害も多く発生し、被災された会員の方々には心よりお見舞い申し上げます。慈恵医大同窓会は、平成27年に設立90周年を迎えた伝統ある会です。過去には大正12年の関東大震災で、壊滅状態になった母校の復興を支援しました。昭和55年には当時の会員の皆様のご協力で、約2億円の同窓会振興基金が設立され、その基金を元にして主たる事業である慈大新聞の発行、災害見舞い、育英事業、各種表彰などの事業を行ってきました。平成7年の阪神淡路大震災、平成23年の東日本大震災では、被災された会員に対し、振興資金と全国の会員から寄せられた義援金をお届けしました。平成24年の法人組織解散のおり、本会の総資産(約2億円超)を慈恵大学に寄付しました。
 このように長い間同窓会は全国の会員のご支援とご協力により、他大学同窓会に類を見ない運営をしてきました。振り返ると私たち慈恵医大同窓会員は何の違和感も無く、極自然に、過去の先輩方の長年に亘る「慈恵愛」に甘えてきました。会費納入についても殆ど触れずに、納入者・未納者の分け隔てはありませんでした。これもひとえに同じ大学を卒業した仲間は皆同窓会員だという意識と強い団結が有ったからこそであります。しかし、若い会員の意識は少しずつ変化してきました。時代の流れでしょうか本学だけでは無く「母校愛」が次第に薄れつつあります。会費納入の有無に関わらず同等の利益を供与する事について疑問を投げかける会員も増えてきました。任意の団体である同窓会が一層の結束力を高めるために、?本学の卒業生は全員が同窓会会員である。?慈恵医大同窓会は年会費と会員からのご寄付で運営する。を基本理念として考え、その目的を達成するために、2年程前から会則に従って会員の意識改革、会費納入率の向上を検討してきました。会費納入率の問題を解決しないと「年会費は払っても払わなくても同じ」という風潮が広まる可能性があります。この事は長年先輩達が培ってきた慈恵医大同窓会の良き伝統が失われるという心配はありますが、それを何とか失わないように緩やかに改革してゆく必要が有ります。
 本年も会員の皆様のご理解とご支援、ご協力をよろしくお願いします。


新年を迎えて―準備に怠りなく―
学校法人慈恵大学 理事長 栗原 敏


 同窓、教職員の皆様には良いお年をお迎えのことと思います。今年が皆様にとってより良い年となることを心から祈念申し上げます。
 昨年十月、2号館に隣接して北棟(仮称、小児周産期センター)が竣工しました。一昨年6月に竣工した2号館と合わせて第?期工事が終わり、12月6日に定礎式、竣工式を執り行いました。北棟には健診センターが移転し、本年1月5日から健診業務が始まっています。
 今年の10月下旬には、いよいよ新外来棟が竣工いたします。それを受けて、来年の年頭に新外来棟と北棟の小児周産期センターが一斉にオープンする予定です。新外来棟はゆとりある空間と利便性に配慮しています。“来てよかった病院”、“また来たい病院”と言われるようになるためには、病院のアメニティの改善が求められますが、永年の念願が実現します。
 新外来棟と小児周産期センターの一斉オープンに向けて、大変な引っ越し作業が行われることになります。患者さんに迷惑を掛けないように、安全に十分配慮して引っ越し作業が円滑に行われなければなりません。
 物事は準備が整えばほとんど終わったようなものだという教えがあります。来年の新外来棟と小児周産期センターの一斉オープンに向けて日々怠りなく準備をして欲しいと願っています。2号館、北棟(小児周産期センター)、外来棟、そして中央棟がつながることによって、病院は一体化し機能的になり、より一層適切な医療を患者さんに提供できるようになるものと思います。
 このような一大事業を計画し実行できるのは、同窓のご協力と教職員の皆さん一人ひとりが、本学の創立理念をよく理解し、日々、精励しているからだと思います。私たち一人ひとりの思いが込められた西新橋キャンパス再整備計画が滞りなく行われることを、年頭に当たり皆様と共に祈念いたします。


大切な1年
東京慈恵会医科大学 学長 松藤 千弥


 謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 私が学長を拝命してから早くも6年が過ぎようとしています。4月から第3期目の任期を迎えることになりました。学校法人は栗原理事長に、附属病院は丸毛現病院長と井田次期病院長に運営をつかさどっていただき、皆さまの協力のもと、私立の医科大学としては大変恵まれたこの基盤の上に、慈恵らしい教育と研究を推し進めていく所存です。
 1年後にオープンする新外来棟と小児周産期医療センター(仮称)は、訪れる患者さんに最善の医療を提供する重要な拠点となりますが、同時にそこは、次世代の医療人材の教育と、最先端の医学研究の場としても大きな意義を持つことになるでしょう。学祖高木兼寛が日本に実現したイギリス式の医科大学である本学、すなわち附属病院が診療だけでなく教育・研究の場としても主要な役割を担い、3つ合わせて患者に貢献していこうという伝統を、私たちがもう一度意識するいい機会だと思います。患者思い、後輩思いの教職員が皆で力を合わせれば、最高の診療、教育、研究を成し遂げることが可能になるでしょう。
 大学としては、教育・研究機能を強化するために、教育・研究担当を加えた副学長3名体制の導入を予定しています。教育面では、医学・看護学ともにアウトカム基盤型カリキュラムの実質化、国際化の一層の促進、卒前・卒後の医学教育の連動、教員の教育業績の正しい評価などが課題となります。また研究面では、研究支援体制の整備や、学内研究費の有効配分を進めてまいります。
 大学の将来につながるもうひとつの大切な事業として、国領キャンパス教育施設再整備事業計画があります。これは第3病院の再整備と連動した医学科国領校舎の建て替え事業ですが、医学科初年次教育や看護教育の将来像、学生の能動学習支援施設のあり方などを見据えて計画を立てなければなりません。そのためのワーキンググループが今月からスタートします。
 今年は、近未来だけでなく、次の世代に向けた準備期間として非常に重要な1年となります。計画の実現を楽しみに、皆さまの一層のご協力をお願いいたします。


新年を迎えて
附属病院院長 丸毛 啓史


 新年あけましておめでとうございます。
 昨年は、2号館・北棟が竣工しました。免震用オイルダンパーの検査データ改ざん問題を乗り越えて、本年1月5日から新橋健診センターが予定通りリニューアルオープンできますことを皆さまと共に慶びたいと思います。また、この問題の解決に奔走された工事関係者の皆様に感謝を申し上げます。
 さて、平成30年度の附属病院の経営状況は、皆様のご尽力、ご協力によりこれまでのところ堅調です。予算達成のハードルは決して低くはありませんが、各診療部には、掲げた目標を再確認し、年度末に向かって頑張っていただきたいと思います。
 現在、平成31年度から33年度までの中期計画を策定中でありますが、「法令遵守、医療安全管理・感染対策の徹底」を最優先課題とし、患者さんやそのご家族から支持される質の高い、安全・安心の医療を目指していく基本方針に変化はありません。「Team STEPPS」の取り組みを通じて、医療のパフォーマンスと医療安全を高めるために、チームで取り組む戦略と方法を実践し、良好なチームワークを意識しながら、病院教職員が一丸となり医療安全文化の醸成を目指したいと思います。また、「緩やかなセンター化構想」、「Etiquette-Ba-sed Medicine(EBM)の実践」等につきましても引き継がれていきますので、これまで同様にご協力をお願いいたします。
 本学4病院はそれぞれの特色を活かしながら、全体としては機能分化・分担を図って一体的に発展していくことが求められます。附属病院は、その中心的な役割を果たす必要があることを常に意識しながら、管理・運営に当たっていきたいと思います。
 本年10月には新外来棟が竣工する予定です。本学・附属病院にとって飛躍の年になりますよう、また教職員の皆様にとって良き年になりますようお祈り申し上げます。

新年のご挨拶
医学科保護者会会長 一志 公夫


 皆様、新年あけましておめでとうございます。東京慈恵会医科大学医学科保護者会は、平成29年4月に東京慈恵会医科大学父兄会(以下父兄会)から名称が変更されました。父兄会の歴史は古く、昭和6年(1931年)4月に同窓かつ父兄13名が創立委員となり「大学と父兄の関係を密にし、在学生の人格体位の向上、学術の進歩を図り、併せて大学の教育に協力する団体」として設立されました(東京慈恵会医科大学130年史より抜粋)。その目的は2019年で88年経過した現在も変わりなく継続および運営されております。4月で平成は終了し、5月より新年号となりますが、来年度も医学科保護者会、互助部会の活動は、旧父兄会の設立当初の目的と同様に、変わりなく継続されていくことをお約束いたします。また2023年より米国医科大学あるいは世界医学教育連盟(WFME)のグローバル・スタンダードの基準を満たしていない医学部卒業生には米国の医師国家試験の受験は認めないなどの通達により医学教育は大きな変換期をむかえます。慈恵医大は、先進的にいち早く平成28年度より新カリキュラムが開始されました。実習時間は飛躍的に増加し、4年後期より見学型臨床実習さらに、5年後期から6年前期にかけて参加型臨床実習が開始されました。新カリュキュラムで勉学に励んだ新制度2回目の6年生は卒業試験も終了し、いよいよ2月に国家試験受験を迎えます。平成最後の卒業生となりますが、その後新時代の研修医として社会の一員となります。慈恵医大同窓会員の先生方に、若き後輩のご支援、ご指導をあらためてお願い申し上げます。
 最後に、2019年の保護者会の活動としては、3月の卒業式、4月の入学式、春期・秋期の保護者会総会、各種学生活動援助や奨学金貸与などの事業活動を例年同様に行う予定です。栗原理事長、松藤学長はじめ教学委員の先生、現役大学勤務の先生や職員の方々、同窓会会員の皆様本年もよろしくお願い申し上げます。

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