社団法人東京慈恵会医科大学 同窓会

 
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2019年03月25日 第1264回成医会例会開催

ジャーナリスト 江川紹子氏による講演

 平成31年2月18日(月)、第1264回成医会例会が大学1号館講堂で開催された。「平成」の時代に開催される最後の成医会例会であることから、ジャーナリストとして長く活動し、様々な著書・連載を持つ江川紹子氏に、「平成を振り返る 混迷の時代を生きる〜私の取材ノートから〜」と題してご講演いただいた。
 江川氏は早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業後、昭和57年に神奈川新聞社に入社、同62年に退社以降はフリーのジャーナリストとして精力的に活動してきた。国際情勢や国内の社会問題、教育問題、人権・平和、近年では東日本大震災や原発事故、刑事司法の様々な問題を追及するなど、多方面に活躍中である。平成7年には菊地寛賞、平成8年と同23年には「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」をそれぞれ受賞している。主な著書として、『救世主の野望―オウム真理教を追って』(教育史料出版会)、『学校を変えよう!』(NHK出版)などがある。
 講演の中で、江川氏は平成という時代を考えるうえで重要かつ印象的な出来事として、「バブル経済の崩壊とその後の失われた20年」「一連のオウム真理教事件」「大規模自然災害」の3つを挙げた。
 1つ目の「バブル経済の崩壊と失われた20年」については、平成が終わろうとしている現在見られる様々な問題(過労死、社会格差、子ども・若者の生きづらさ、いじめなど)の萌芽がすでにバブル崩壊前後から見られていたことを、自身の取材ノートや当時の流行などを振り返りつつ指摘した。
 2つ目の「一連のオウム真理教事件」については、オカルトブームやノストラダムスの大予言などの影響でオウムに入信した若者が多かったことに触れ、自身がインタビューした若い信者の言葉などを引用しつつ、特異な価値観の絶対視、従属の安心感や使命感、そこからの離脱や終末への不安、そして自分たち以外の価値観の全否定といった教団の信者支配のプロセスについて述べた。さらに、オウム真理教的な「敵か味方か」の二元論的思考はイラク戦争やイスラム国などでも見られ、決してオウムに特徴的なことではなく、むしろオウムはこのような怒涛の時代のカナリアであったとした。
 3つ目の「大規模自然災害」に関しては、阪神大震災のあった平成7年がわが国ではボランティア元年であったとし、官・民どちらかだけという二元論でなく、どちらの力も必要な時代になったことを強調した。そして、10年後、20年後に今がどう見えるかという「未来の視点から今を見直す」ことの重要性を述べて講演を終了した。
 講演は大学1号館講堂で開催されたが、4機関テレビ会議システムを使用し、晴海トリトンクリニック、葛飾医療センター、第三病院、柏病院にも中継された。参加者数は全機関合計で168名であった。講演の最後に、松藤千弥成医会会長が江川氏への謝辞を述べられ、平成最後の成医会例会は盛会裏に終了した。
(成医会運営委員長 柳澤裕之記)










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