社団法人東京慈恵会医科大学 同窓会

 
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2019年03月25日 大学講座シリーズ
「耳鼻咽喉科学講座」
講座担当教授  小島 博己


【沿革】
 東京慈恵会医科大学の前身である東京慈恵医院医学校において明治25年(1892年)に金杉英五郎初代教授が本邦のみならず世界でも初となる耳科、鼻咽喉科を統合した耳鼻咽喉科の講座を開設されました。金杉教授は東京慈恵会医科大学の初代学長も務めており、その後、佐藤敏夫教授、佐藤重一教授、高橋良教授、本多芳男教授、森山寛教授を経て平成25年4月より小島博己が第七代教授として講座運営を担っております。毎年10名を超える新入局員を迎え、現役教室員133名(平成31年2月現在)、連携施設22施設(附属3病院含む)があり地域の中核病院となっています。慈大耳鼻咽喉科会と称される同門会は現役教室員含め約400名近くの会員を擁しており、今年で開講128年を迎え、本邦において最も歴史のある最大規模の耳鼻咽喉科学教室であります。長い歴史で培われてきた技術と知識を活かしながら最先端の医療を追求する姿勢を常に持ち続けることが教室の理念です。

【診療】
 一般外来のほか12の専門外来を設けており、耳鼻咽喉科の全ての疾患に対応できる診療体制を整えております。本院の外来患者数は一日平均250人を超え、最高の医療を提供できるように日々の診療に励んでおります。
 本院での年間の手術件数は約2200件にのぼります。慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎をはじめとする中耳疾患に対する聴力改善手術は年間およそ250件が行われ、国内でも有数の症例数です。また、聴神経腫瘍や錐体部真珠腫などに対しての側頭頭蓋底外科手術も脳外科の協力のもとに行っています。慢性副鼻腔炎とくに難治性副鼻腔炎に対する内視鏡下鼻内手術の手術件数ならびに手術成績は世界トップレベルに位置しており、年間1000件以上の本院のみならず附属病院や各連携施設においても多くの手術件数を誇っています。頭頸部外科領域では形成外科と連携して遊離皮弁移植を用いた頭頸部再建手術、鼻腔悪性腫瘍ならびに頭蓋底疾患に対する経鼻内視鏡技術の応用など高い根治性と可能な限りの機能温存を目指した治療を実践し治療成績の向上に努めております。
 外科治療のみならず、アレルギー性鼻炎に対する薬物療法、免疫療法や小児・成人の難聴の診断と治療や、その他の各種領域(音声・喉頭・嚥下、睡眠時無呼吸症、めまい)でも専門外来を開設し耳鼻咽喉科の全ての領域を網羅し、各領域をサブスペシャリティーとする耳鼻咽喉科専門医が診療を行っております。

【研究】
 耳鼻咽喉科の全領域に専門班を設け、毎年平均11件の科研費の助成を受け基礎研究から臨床研究にいたるまで多くの研究活動に励んでいます。10年以上の歳月をかけて取り組んできた教室の柱となっている中耳粘膜再生の研究においてはヒト臨床応用に成功しており、平成28年からは日本医療研究開発機構(AMED)からの大型予算助成を受けて細胞シート工学を用いた中耳粘膜再生医療実用化事業に取り組んでおり、慈恵発、世界初の再生医療として実用化に向けて国内外で注目を浴びています。
 耳科領域では他に、中耳真珠腫発症機序の解明、難聴遺伝子の解析、再生医学研究部の協力のもと小型霊長類コモンマーモセットを用いた難聴治療研究、ヒトiPS細胞を用いた内耳オルガノイド作製など内耳基礎研究にも取り組んでおります。
 鼻科領域においては、難治性の好酸球性副鼻腔炎の予後不良因子や疾患関連遺伝子の解析、スギ花粉症緩和米・治療米による免疫療法確立と経口免疫寛容誘導機構の解明、嗅覚障害の予後や嗅覚リハビリテーションに関する臨床的研究、遠隔医療による手術技術指導の試みなどの多岐にわたる研究を行なっております。
 頭頸部領域では、10年程前から総合医科学研究センター内の分子疫学研究室と協力してティッシュバンクを作り、HPV陽性中咽頭癌に関する分子病態解明の研究に力を入れております。
 睡眠時無呼吸症などの睡眠医療領域では米国スタンフォード大学の研究グループと共同で病態の解析と新しい診断法の開発に関わる研究を行っており、この分野でも高い評価が得られております。
 その他、めまい・平衡領域の前庭誘発電位による耳石器の機能評価の研究や、喉頭領域の嚥下障害や音声外科治療の臨床的研究も行なっています。

【教育】
 毎週火曜日には本院で医局会(火曜会)を開催し、ケースカンファレンス、フィルムカンファレンス、研究班レポート、学会発表の予演会、専門医試験向けの勉強会などが行われています。また、毎週木曜日の早朝医局会では、翌週に予定されている手術症例のフィルムカンファレンスや術式についての検討を行なっており、これらの全体会に加え専門班ごとでの定期的なカンファレンスやミーティングも行っています。附属4病院にて年6回ほど初期研修医なども対象としたブタ肉を使った気道緊急対応(輪状甲状間膜切開・穿刺)ハンズオンセミナーも開催しています。
 後期レジデント臨床研修においては、本院と附属柏病院でそれぞれを基幹病院とした日本専門医機構に認定された2つの研修プログラムを有しております。専門医取得に向けたキャリア形成のプログラムも充実しており、群を抜いた症例経験数で即戦力のある専門医の育成を目指しています。
 他学との合同研究会では大阪大学とのOJENT研究会や東北大学との青葉愛宕耳鼻咽喉科研究会を学術討論会としてそれぞれ年1回ずつ開催しており、熱い議論の場になっております。
 当教室より昭和33年に創刊した学術専門誌「耳鼻咽喉科展望」を継続して年6回発刊しています。学術雑誌を発刊できる耳鼻咽喉科では数少ない講座の一つであります。先端医療の普及や耳鼻咽喉科学の向上に寄与しており、若手医師への論文執筆指導にも力を注いでおります。
 学外への教育活動としては、全国の耳鼻咽喉科医師を対象に昭和43年より鼻科の手術研修会を、昭和59年より耳科の手術研修会を教室で主催しております。これらの研修会は、長い歴史から培った技術・術式や臨床解剖を含めた手術に関する知識を国内の大学や病院の医師にも身につけていただき安全で有用な手術を社会に広く普及させたいという思いから始まっており、今でも教室が一丸となり研修会開催を盛り上げています。現在は、鼻科、耳科それぞれ年1回ずつ開催し、鼻科の研修会は第27回、耳科の研修会は第36回を迎えており、全国から毎年多くの受講生が参加しています。さらにはアジアの国々の医師を対象に、平成九年から鼻科手術研修会(Jikei A ISA ESS course)も開催しています。最近はインターネット回線を利用した遠隔医療・遠隔トレーニングシステムを用いて東南アジアへの医療支援も開始しています。










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