社団法人東京慈恵会医科大学 同窓会

 
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2019年06月25日 大学講座シリーズ
「薬理学講座」
講座担当教授 籾山 俊彦


【歴史】
 慈恵医大における薬理学の歴史は、明治14年、成医会講習所開設とともに寺島大浩教授らによって調剤学の講義が行われたことに遡る。大正10年に東京慈恵会医科大学として大学に昇格し、大正13年4月に薬理学講座が開設され、当初は医化学講座の永山武美教授が薬理学講座を兼担した後、昭和3年、石川雄三郎が初代薬理学講座担当教授に就任し、昭和18年、中尾健が薬理学講座担当教授に就任した。昭和44年4月、第2薬理学講座が設けられ、松葉三千夫が第2講座初代教授に就任した。これによって本学薬理学講座は2講座制となった。中尾健教授は昭和49年3月定年退職し、第2講座松葉三千夫が第1講座に転じた。昭和50年4月、福原武彦が第2講座教授として着任した。松葉三千夫教授は昭和61年3月定年退職し、後任として同年4月川村将弘が第1講座教授に就任した。平成5年12月、かねてから病気療養中であった福原武彦教授が逝去し、川村将弘教授が第2講座を兼担することとなった。平成19年に2つの講座は統合されて大講座制に運営体制を改め、平成20年9月に籾山俊彦が着任し、現在に至っている。

【教室員】
 令和元年5月現在の薬理学講座スタッフは、籾山教授以下、講師の西晴久、石川太郎、川村将仁、中村行宏、助教の志牟田美佐、鈴木江津子、研究補助員の利田美幸、高木美和である。他に基盤研究施設の大野裕治講師が、元薬理学講座の講師として講義、実習を担当している。さらに、横浜市立大学医学部神経内科助教の国井、大学院生の橋口・大久保、同大学分子薬理神経生物学教室助教の増川が訪問研究員として、各々石川太郎講師、鈴木江津子助教の指導の下に、実験に取り組んでいる。

【研究】
 薬理学講座では、少数のスタッフから成るいくつかの独立したグループによって研究が行なわれ、従って教授がすべての研究を統括するという形態をとっていない。当然、各グループ(個人)が独立して研究成果を公表し、また、国内外の研究者との共同研究も行っている。すべての論文に教授が著者として名を連ねる、という世界とは無縁である。研究内容は中枢神経系のシナプス伝達に関する電気生理学的解析が中心であり、以下に主たる具体的な内容を挙げる。
●大脳基底核・前脳基底核シナプス伝達に関する研究(籾山俊彦、鈴木江津子)
●光遺伝学的手法を用いた大脳小脳連関の解析(石川太郎、志牟田美佐)
●中枢神経シナプス前末端におけるシナプス小胞の微小空間分布(中村行宏)
●マスト細胞のプリン受容体と連関するメラトニン合成関連酵素の発現上昇に関する研究(西晴久)
●マイルドな低体温で発現する、アデノシン受容体を介した虚血耐性応答(川村将仁)

【教育】
 ユニット「生体と薬物」(薬理学総論)では、籾山が薬物・受容体相互作用、中村講師が薬物動態の講義を受け持っている。また、ユニット「病態と薬物」(薬理学各論)では籾山、大野、西、石川、川村さらに旧教室員で現在感染症科の堀誠治教授が講義を分担している。現在の慈恵医大のカリキュラムでは、いわゆる従来の薬理学各論に充当する時間数は少ないが、各レヴェルシステムにおける講義の中で、薬理学各論に相当する内容を薬理学講座の教員が補っている(たとえば神経系のユニットで籾山が鎮痛薬の講義を担当)。薬理学実習では生体位ラットの血圧等に対する薬物の作用を解析するin vivo実習、摘出腸管標本に対する薬物の作用を解析するin vitro実習、およびCaイメージング実習を教員全員で行なっている。現在全国の医系大学では古典的薬理学の実験手技を持つスタッフが少なく、医学生にとって不可欠であるにもかかわらず伝統的な薬理学実習を遂行しにくい傾向にあるが、本学では確実に行なわれている。実習には、前当講座准教授である、東京有明医療大学の高野和夫教授も参加している。また、籾山は医学英語演習を担当し、神経科学領域における古典的な原著、最近の重要な原著等を精読している。さらに医学科3年生の1〜3月にかけて研究室配属の学生を受け入れ、学生が実際の研究遂行過程を体験する手助けをしている。
 近年の医学部・医科大学の6年一貫制カリキュラムでは、以前の教養課程2年、学部4年という長閑なカリキュラムに比して履修すべき科目が前倒しされ、早い学年で履修されている。薬理学に関して言えば、従来(多くの教職員の学生時代)は学部1年(現在の医学科3年)後期〜学部2年(医学科4年)前期に講義、学部2年後期に実習というのが全大学の平均的な課程であったが、現在本学では、医学科2年の9月〜11月に生体と薬物(薬理学総論)、3年の6〜7月に病態と薬物(薬理学各論)を履修している。さらには、薬理学実習は生理学実習とともに機能系実習として、2年の11月に行なわれている。いずれも以前より1年以上早い履修となっている。そのこと自体の是非はともかく、たとえば各論の講義を受ける前に実習を行なわなければならない点等、学生、教員双方にとって難儀な点もあり、各論の時間数が少ない点とともに、今後カリキュラムのさらなる見直しが必要と考える。










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