社団法人東京慈恵会医科大学 同窓会

 
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2019年09月25日 学祖・高木兼寛先生生誕170年記念講演会開催

「愛されて生き、生きて愛する」
阿部志郎先生によるご講演

 令和元年9月5日、学祖高木兼寛生誕170年記念講演会の第2弾として、神奈川県立保健福祉大学名誉学長、横須賀基督教社会館館長である阿部志郎先生(第8代学長阿部正和先生の弟様)による講演が行われた。93歳というご高齢には思えない立ち姿と声のボリューム、そして、原稿もない状態で、ご自身の人生に影響を与えた人物との出会いやエピソードが滔々と正確に語られ、圧倒された。何よりも講演が極めて高い倫理観と人間愛に裏打ちされた内容の濃いものであり、人間の存在意義、医療・看護の本質を問うものであった。聴講者は自らを内省し、人生や仕事との向き合い方を深く考える貴重な時間となった。
 冒頭に、1947年のカスリーン台風で被害を受け暗闇で不安な思いをしている人々に、闇市で買い占めたろうそくをボートに積み込み一本ずつ配って回ったゼノ修道士の逸話から「ろうそくの明かりは人の心を温かくする。ろうそくは、自分の体を焼いて光を出す。自分の身を削って医療・看護をされている皆さんは光を出していいはず。出していますか?」という問いかけがされ、わが身を振り返り赤面の思いであった。また、戦後日本の社会福祉のパイオニアとされる阿部先生が社会福祉の世界に入ったきっかけは、ハンセン病患者の救済に一生をささげた看護師井深八重さんとの出会いだったことも紹介された。
 そして、「人は、愛されて、愛し、再び愛されるのです」と述べられる一方で「年をとり愛されていいはずなのに、自分の権利を主張できない戦中を生きた高齢者は愛されることに遠慮がある」という示唆に富むお話もいただいた。
 さらに、医療の本質は「寄り添うこと」であり、「病気を診ずして 病人を診よ」は、一人の人間として様々な問題を抱えているその人を総体的・包括的に捉えてその問題を総合的に解決しようということであると述べられ、慈恵の建学の精神への理解を一層深める講演となった。

(大学理事 盒饗Щ匍)










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