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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2019年11月25日 私立医科大学協会研究倫理
委員会の調査による現状
薬理学講座 籾山俊彦


 今回、私立医科大学協会研究倫理委員会により、29私立医科大学・医学部に対して、臨床研究法の存在、内容、キーワードの認識の程度についてアンケート調査を行なった。各大学において、基礎系教員、基礎系大学院生、臨床系教員、臨床系大学院生の4つのグループ(各グループ最低2人)を調査対象とした。質問内容は以下の?―?であり、結果の概要を示す。
? 臨床研究法という法律について��基礎、臨床ともに教員に比して大学院生の認識が低い。
? 責任研究者医師および研究分担者医師について��いずれの層もある程度知っている。基礎系大学院生の知識は少ない。
? 特定臨床研究実施の手続きについて��基礎系大学院生の認識が低い。
? 研究責任者医師が研究計画書に記載しなければならない項目について��臨床系教員、大学院生はかなり知識がある。
? 利益相反管理計画について��いずれの層もある程度知っている。
? 臨床研究に関する資金提供について��全般的に認識の程度が低い。
 いずれも基礎系の教員、大学院生の認識、知識の程度は臨床系の教員、大学院生に比して低いといえるが、基礎系教員は予想より良く認識しているという印象を得た。これは、臨床系講座との共同研究、とりわけ臨床系の大学院生の学位指導のため、他人ごとではない、という意識の表れと考えられる。

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