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東京慈恵医科大学同窓会

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2021年01月25日 井田博幸 附属病院長 新年挨拶

新年を迎えて

 新年明けましておめでとうございます。同窓、教職員の皆様におかれましては新たな気持ちで新年を迎えられていることと思います。昨年はCOVID―19の流行により慈恵大学病院は多大な影響を受けました。病院長としては“教職員と患者さんの安全の確保”そして“社会貢献と特定機能病院の役割の両立”の基本方針のもと病院を運営してきました。本年もこの基本方針を堅持して病院運営にあたってまいりますので引き続きご支援いただきますようよろしくお願い申し上げます。
 さて、今年はCOVID―19流行下においても診療実績を維持できる強靭な慈恵大学病院の体制を構築することが一つの目標です。この目標を達成するために高度先進医療を推進いたします。Cell Processi-
ng Facilityにおいて難治性白血病の治療を行えるよう遺伝子編集技術を用いたキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法の施設認定の準備を進めています。また現在、ハイブリッド手術室の増設工事を行なっており、慈恵大学病院の特徴を生かした高難易度手術を実施していきます。母子医療センターに関しては2020年12月に東京都総合周産期母子医療センターの指定を受けましたので、産科部門・小児内科部門・小児外科系部門にそれぞれ活性化WGを設立し、小児周産期医療を発展させていきます。さらに昨年の4大プロジェクト、すなわち女性教員キャリア推進、働き方改革、国際化対応、4病院の医療連携を具現化していきます。
 COVID―19により医療は変革を余儀なくされています。中長期的にはWith COVID-19の医療体制を構築するとともにAfter COV-ID-19の医療を考慮しながら慈恵大学病院の方向性を決めていく必要があります。しかし、一番重要なことは病院を支えて下さっている教職員の方々が生き生きと働くことができる病院を構築することです。2021年が慈恵大学病院と教職員、同窓の皆様にとって実りある年になるよう祈念しています。

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