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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2021年08月25日 同窓会女性医師キャリア支援活動(その27)

放射線医学講座における女性医師の現状と展望
放射線医学講座 講座担当教授 尾尻博也 
講師・医局長 松島理士 
助教     藤井百合子

 放射線医学講座は現在約90名が在籍する本邦では有数の放射線科医局の一つである。現在、医局員のうち女性医師の占める割合は約22%であるが、近年その割合は増加傾向にあり、卒後10年目以内に限ると36%を占めている。短時間勤務制度を常に複数の女性医師が利用しており、現在も6名(附属病院4名、葛飾医療センター1名、第三病院1名)がこの制度を活用し勤務している。当講座では、大学の協力も仰ぎながら現在そして今後も女性医師が個々の置かれた多様な状況下においてキャリア継続、ライフワークバランス維持を可能とし活躍できる環境の提供に積極的に努めており、教授や診療部長など管理職として活躍する女性医師も在籍している。
 (以下、育児のため短時間勤務をしている一人の女性医師の具体的な感想ならびに意見をご紹介する。)仕事と家庭の両立に対しての悩みは尽きないが、育児に理解のある男性医師も多く、サポートを受けながら仕事を続けている。フルタイムの時と全く同じとはいかないが、やりがいのある業務に携わることができ、日々必要とされる喜びを感じている。また、キャリア維持が可能となるよう、各々の働き方に配慮してくださる医局には大変感謝している。現在の社会構造上、誰しも育児や介護などの家庭と仕事の両立が困難となる可能性があるが、その状況下においても“多様な個が活躍できる場”を目指す我が医局が、様々な背景を持った医局員を大切にしてくれると確信しているし、私自身も微力ながらそれに尽力していきたいと思っている。

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