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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2022年04月25日 東京慈恵会医科大学附属4病院院長就任挨拶
第三病院院長 古田希


 令和3年4月1日より慈恵第三病院院長に就任し、引き続き令和4年4月1日からも第三病院長を継続することとなりました。同窓の先生方をはじめ、教職員、学生、病院スタッフの皆様にご報告申し上げるとともに、当院の紹介ならびに今後の抱負について述べさせていただきます。
 当院は狛江市、調布市、および近接する世田谷区にまたがる地域の急性期病院であり、24時間体制の2次救急医療機関ですが、この地域には高齢で複数の疾患を重ねもっている患者さんも多く、専門診療科の縦割り診療ではなく、複数科の総合診療体制、多面的なサポートが必要です。当院では、医師だけがリーダーというチームではなく、看護師、薬剤部、放射線科、リハビリ科などコメディカルのスタッフの中心に患者さん、その家族がいて、チーム全体で医療を提供するという体制をとっています。
 令和八年1月の病院リニューアルに向けて、当病院が掲げた理念は「シームレスな医療をもとに、地域社会に貢献する機動性と機能性の高い基幹病院」です。この理念は第三病院の中長期事業計画(2022年度〜2027年度)のビジョンにも挙げさせていただきました。「シームレスな医療」には、高度急性期、急性期から回復期、地域包括ケアへと切れ目のない質の高い医療サービスを構築し、縦割りの診療ではなく、患者さん・家族の持つ問題点を横の連携を密にして包括的に解決すると言った想いが込められています。「機能性と機動性」には、いつでも、誰にでも必要時に直ちに対応する、時代の変化に適切、臨機応変、柔軟に対応する、また、タスクシフティングやタイムシフティングによる働き方改革の実現という想いも込められています。今年は実施設計に取り組む年度となりますが、単に建物を新設するにとどめず、そのコンセプトもリニューアルし、地域の医療ニーズに対応し、感染対策を十分盛り込んだ病院にしたいと考えています。地域貢献の一環として健康推進事業にも取り組んでおり、ヘルスケア相談窓口の設置やヘルスケア講演・セミナーなどを計画しています。これらは今現在からたゆまぬ努力を継続してこそ成しえることができると承知しており、病院スタッフ一丸で取り組んでまいりますので、皆様方のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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