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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2013年04月25日 脳神経外科学講座担当 村山 雄一

 この度、阿部俊昭教授の後任として脳神経外科学講座担当教授を拝命致しました。私の専門は脳血管障害、特にカテーテルを用いた脳血管内治療を得意としております。本学脳神経外科で研修後、1995年に渡米しカリフォルニア大学ロサンゼルス校において八年間脳卒中センターで臨床、教育、研究に従事してまいりました。
 帰国後は本学関係各所からのご支援により、2003年より脳血管内治療センターを運営して参りました。未破裂脳動脈瘤の治療では紹介患者数は3500例を超え、世界有数の施設に成長致しました。
 今後の抱負ですが臨床では脳卒中の包括的治療を目指し、脳卒中センターの構築を救急医学、神経内科、リハビリテーション科と連携し取り組んで参ります。また耳鼻咽喉科と連携した頭蓋底脳腫瘍治療、整形外科との連携による脊椎脊髄センター、パーキンソン病などの変性疾患に対する機能外科手術に取り組み【低侵襲脳神経外科】をキーワードとして診療体制を整備して参ります。
教育、研究では問題解決型の論理的思考を身につけた医師の養成を目指します。すなわち現在の治療の問題や弱点を検討し(critical review)、それに対する解決策(solution)を考えさせるpioneer精神の育成です。これは本学の学祖、高木兼寛先生が従来からの白米主義に対しcriticalな視点を持って脚気を克服したことに通ずる思考です。その結果慈恵医大発の新しい治療法の開発を目指します。
 今後教室、大学が国際社会で高い評価が得られるよう誠心誠意尽力する所存ですので皆様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
略 歴
 村山雄一(むらやま・ゆういち)平成元年東京慈恵会医科大学卒業、平成3年同脳神経外科学教室講座助手、平成7年カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)脳血管内治療部客員研究員、平成8年同助教授、平成13年同准教授、平成14年東京慈恵会医科大学脳神経外科助手、平成15年同講師 脳血管内治療部 診療部長、平成16年同特任教授、UCLA教授(兼務)、平成16年4月から平成21年3月早稲田大学理工学総合研究センター客員教授、平成22年東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座教授(定員外)。

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