トップページ

東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2013年04月25日 第1回「愛宕脳卒中カンファレンス」開催される
―脳卒中関連診療科「気持ちを一つにするために」−


 寝たきり原因疾患ナンバーワンである脳卒中を征圧するために、本学救急医学、脳神経外科、神経内科、リハビリテーション科、さらに集中治療部が協力して展開するチーム医療、「脳卒中センター」を構築することを目指している。このような機運のなか、平成25年2月20日 本学南講堂において、ともに学び気持ちを一つにすることを目的として第一回愛宕脳卒中カンファレンス(Atago Stroke Conference)が開催された。
 リハビリテーション医学原貴敏助教から脳卒中後上肢麻痺に対する低頻度反復性経頭蓋的磁気刺激についての最新の知見を、さらに日本赤十字社医療センター佐口隆之脳神経血管内治療センター長から、急性期脳卒中治療の実地経験と課題についての講演が行われた。
 特別講演は脳卒中診療の第一人者である川崎医大木村和美教授をお招きした。木村教授からは「大きく変貌する脳梗塞急性期の治療」についてご講演いただき、自験例からエビデンスを世界に発信し、チーム医療を展開することの重要性を再認識した。脳神経外科学講座村山雄一教授から「慈恵医大はすでに高いレベルの脳卒中診療を展開している。我々の目標は、緩やかな有機的統合を心がけた脳卒中センターの構築である。」と提言があった。
 講演会終了後の懇親会では、日常診療の疑問から最先端の研究内容まで討論はつきず、救急医学講座担当小川武希教授の中締め挨拶に名残惜しさを感じながら散会となった。同窓会員の諸兄には、「脳卒中センター」へのご指導、ご鞭撻を何卒宜しくお願い申し上げます。(内科学講座神経内科担当教授 井口保之)

top