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東京慈恵医科大学同窓会

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2013年04月25日 平成二十四年度同窓会振興基金による海外派遣報告
耳鼻咽喉科学 大村 和弘(平16)


 平成24年6月にフランスで行われたInternational Symp-osium on Infecti-on and Allergy of the Nose&Int-ernational Rhinologic Society(ISIAN&IRS)と、9月にサンフランシスコで行われたAmerican Academy of Otolaryngology-Head and Neck Surgery(AAO&HNS)の学会に参加する機会をいただいた。
 ISIAN&IRSは現在でこそ、開催地の大半がヨーロッパで行われる耳鼻咽喉科学会であるが、教室の先輩に当たる高橋良名誉教授が会を発足させたもので、一昨年は10年以上ぶりに、当教室で主催をする事ができた。個人的にも医局としても思い入れの深い学会である。
 毎年このような学会に定期的に出席させていただいていると、他施設で耳鼻科として働かれている海外の先生方や日本の先生方とも顔見知りになる事ができ、専門を同じとする著明な先生方と症例についてのディスカッションや、会場で立ち話が出来る事が非常に刺激になっている。
 今回は、眼窩底骨折の当院での治療成績に加えて、新しい手術方法に関しての発表を、ポスターではあったが、報告する事ができた。しかし、ポスターだと手術動画を出す事ができないのと、一度に大勢の先生方と話をする機会を得にくいことから、次回からは少しハードルは上がるが、口頭発表にチャレンジしようと思う。
 世界を相手に、医療技術や知識を発信していくうえで、世界を知る事は必要不可欠であり、論文発表だけではわかり得ない世界が実際の学会に参加する事でわかることを痛感している。
 今後も、定期的にこのような学会には参加し、微力ながらも発表し続ける事と論文発表をすることで、慈恵医大の耳鼻科を、ひいては慈恵医大の名を世界に広める一助になれば、光栄である。海外渡航を助成して頂き、心から同窓会の皆様に感謝すると共に、努力でこのご恩を少しでも返したいと思っております。

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