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東京慈恵医科大学同窓会

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2013年05月25日 細谷龍男名誉教授
 第110回日本内科学会総会・講演会を主催 


 細谷龍男名誉教授(平成25年4月から寄付講座慢性腎臓病病態治療学講座教授)は、平成25年4月12日〜14日の3日間、東京国際フォーラムにおいて、第110回日本内科学会総会・講演会を会頭として主催した。本学会を会頭として主催することは、昭和54年に第二内科上田泰教授(当時)が第76回日本内科学会総会・講演会を主催して以来、本学では2人目であり非常に名誉なことである。
 日本内科学会は明治36年に設立され、現在では十万人を超える会員数を有する日本最大規模の学会であり、内科系学会の専門医制度における基幹学会にもなっている。その学術講演会である日本内科学会年次講演会は毎年1回春に開催されている。
 細谷名誉教授は昭和49年に本学を卒業後、上田教授が主宰されていた第2内科に入局して以来、腎臓病並びに尿酸代謝を中心に内科学全般の研鑽を積み、平成九年には第2内科講座担当教授、その後内科学講座の改組に伴い、本年3月まで腎臓・高血圧内科担当教授として講座運営を行った。学会関係では日本腎臓学会、日本透析医学会をはじめ、多数の学会において理事や評議員を務め、現在も日本痛風・核酸代謝学会理事長として活躍している。また、日本内科学会関係では、日本内科学会理事、生涯教育委員会委員長、学会雑誌編集委員、あり方検討委員会委員、学術集会運営委員などを歴任し、年次講演会では教育講演を含めて多くの発表を行っている。
 講演会2日目の4月13日には「多様性に対応する内科学―尿酸代謝・腎を中心として―」の題名にて会長講演を行い、その中で触れた学祖高木兼寛先生の学是である「病気を診ずして病人を診よ」はまさに多様性に対応する内科学の重要性を示唆しており、病人は多様性を持っていることを認識して教育・研究・診療にあたることが重要であると締めくくり、参加者に多くの感銘を与えた。(総合診療内科 大野岩男記)

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