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東京慈恵医科大学同窓会

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2013年05月25日 福本正勝(昭63)大会会長のもと第22回日本産業衛生学会
産業医・産業看護全国協議会開催される


 平成24年11月22日から25日の4日間、第22回日本産業衛生学会 産業医・産業看護全国協議会(以下、協議会)が東京工科大学蒲田キャンパスを主会場に開催され、福本正勝君(財団法人航空医学研究センター部長、日本産業衛生学会関東産業医部会長)が会長として、その大役を果たした。日本産業衛生学会では第78回総会で清水英佑名誉教授(昭42)が会長を務められて以来で、実務重視の秋開催の協議会では、本学で初めての会長である。
 今回は、主テーマを「産業保健と危機管理 〜どう備え、どう動くか〜」として、震災から1年半を経過した日本における産業保健を取り上げた。特別講演は、「はやぶさ」帰還を主導されたJAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)川口淳一郎教授をお迎えし、7年間の経験を振り返り、考え方・生き方についてご講演をいただいた。
 シンポジウムは、「危機管理と産業保健 震災を振り返る」、「新しいメンタルヘルス対策」、「企業における危機管理」、「海外勤務者の健康危機管理 〜トラベルクリニックの活用〜」の4テーマを取り上げたが、いずれも今後の展開が大いに期待される内容であった。また、開催会場が小規模製造業の多く集まる大田区ということもあり、協議会初日に行われた実地研修に、地元の町工場を加えたこともユニークな取り組みであった。さらに最終日には、新たな試みとして、「発達障害の予防・治療・就労支援について」と題する市民公開講座を開催したことも成果であった。協議会参加者は845名で、市民公開講座、特別研修会の参加者を含めると、1,000名を超える多数の参加をいただき、成功裡に学会を終えることができた。
 なお、今回の企画では、厚生労働省後援はじめ日本医師会、東京都医師会、日本歯科医師会、日本看護協会、日本労務学会、日本渡航医学会、海外勤務者健康管理全国協議会など多くの共催、後援をいただいた。また、協議会運営では、五味秀穂同学会理事(昭57・全日本空輸?)、濱田篤郎東京医大教授(昭56)、慈恵医大産業医学の会をはじめ、多くの慈恵同窓の方々、内科学講座腎臓・高血圧内科、環境保健医学講座の皆様のご協力をいただいたことを報告させていただくとともに、この場をお借りして感謝申し上げる。(協議会企画運営委員 日本IBM本社産業医 大橋力・昭63記)

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