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東京慈恵医科大学同窓会

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2013年05月25日 看護学科教授就任挨拶
看護学科精神看護学 香月 毅史


 平成25年4月1日より医学部看護学科精神看護領域を担当させていただくことになりました香月毅史と申します。基礎的な看護教育では、将来の医療者が自らの発達課題に目を向け、「私たちの精神保健、精神医療」を学ぶ環境作りに努力したいと思っています。近年、精神医療の必要性がクローズアップされるようになってきましたが、まだまだ医療者の中にも当事者の中にも「社会的な平等」の考え方が浸透しているとは言えません。そのような現状において深い人間理解に基づいた「病気を診ずして病人を診よ」の精神を基本的な教えとする慈恵の学舎で、今後学生と共に学びを深めていくことは私にとっても大きな期待要素です。精神看護学を標榜する中で、病に対するのではなく、病と共により良く生きる医療をめざして教育の一端を担う努力をしていきたいと考えております。
 研究では、精神医療の現状を踏まえ、被災後のトラウマに関連した精神保健、脳機能の変化に立脚したうつ予防評価、当事者によるピアサポート、学生の学習意欲などを主なテーマにしています。今後も学内外の協力の基、精神医療の特色である身体、心理、社会の要素を含むテーマでの研究姿勢を心がけてまいります。
 伝統、環境共に充実した東京慈恵会医科大学の一員に加えていただきましたことを誇りに思っております。微力ではございますが、本学の発展に尽くすよう努力していく所存です。諸先生方のご指導をよろしくお願いいたします。 
略 歴
 香月毅史(かつき・たけし)法政大学文学部英文学科卒業、東京医科歯科大学医学部保健衛生学科看護学専攻卒業、名古屋学院大学大学院外国語学研究科博士前期課程修了、群馬大学大学院保健学研究科博士後期課程修了。教育関連職(自営)、成増厚生病院看護師、(株)リエイ看護師、東京医科歯科大学教務補佐員、上武大学看護学部(精神看護学)講師、高崎健康福祉大学保健医療学部看護学科准教授、淑徳大学看護栄養学部看護学科准教授

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