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東京慈恵医科大学同窓会

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2013年07月25日 田尻久雄教授
日本消化器内視鏡学会 第五代理事長に選任される


 田尻久雄教授(内科学講座総括責任者、消化器・肝臓内科/内視鏡科主任教授)は平成二十五年五月に行われた第85回日本消化器内視鏡学会総会(京都)で第5代理事長に選任された。
 日本消化器内視鏡学会は、昭和三十四年に日本胃カメラ学会として設立され昭和四十八年より現在の名称となった。本学会は、消化器内視鏡に関連する全ての分野を対象とし、会員数32,300人(平成二十五年二月現在)を有する学会で、会員数では、医学系学会で日本内科学会、日本外科学会に次ぐ日本第3位であり、医師ばかりでなく、多くのパラメディカルも所属している。
 歴代の理事長は東京大学医学部が占めていたが、初めて私学の教授が選任されたことは本学歴代の内視鏡科教授をはじめ、同門の諸先生方のこれまでの学会への多大な貢献の賜物と感謝申し上げるとともに、同門の1人として大いに誇りに思う次第である。
 本学の内視鏡科は昭和三十八年中央検査部の一部門として開設され、昭和六十一年に特設診療部として独立し、渡辺豊初代教授、鈴木博昭第二代教授を経て、平成十三年に田尻久雄第三代教授が就任した。しかし、大学としては内視鏡研究は1950年代よりすでにスタートしており、本学会とほぼ同じ歴史を有している。
 消化器内視鏡は欧米で考案されたが、昭和二十五年より日本の多くの医師や企業の多大な努力の結果、現在では日本が常に世界のトップを走っている。そのため国内はもとより、海外との交流も活発に行われており、学会はもちろん、世界を見据えたハード面での各種機器の開発に関連するいわゆる産学官共同研究にも広く関係している。
 この様な複雑かつ多彩な使命を求められている学会であり、この分野でこれまで常に指導的立場であった田尻久雄新理事長の指導力が大いに期待されている。同時に、これまで以上に国内外より本学内視鏡科が注目されることにもなり、新理事長をさらに盛り立てていくべく教室員一同、益々精進する所存である。(内視鏡科 加藤智弘記)

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