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東京慈恵医科大学同窓会

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2013年07月25日 森 豊准教授(昭56)
第二十七回日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会を主催


 本学糖尿病・代謝・内分泌内科の森豊准教授を会長として、第27回日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会が平成二十五年二月二十三日、二十四日の二日間にわたり、「Bedside to Animals and Animals to Bedside・臨床から動物へ、そして臨床へ」をメインテーマにJA共済ビルカンファレンスホール(東京都千代田区)で開催された。
 本学会は、昭和六十二年に「日本糖尿病動物研究会」として設立され、その後平成十九年から「日本糖尿病・肥満動物学会」と名称が改められ今日に至っている。糖尿病・肥満動物研究に特化した国内唯一の学会として、現在世界的に急増する糖尿病や肥満およびその合併症について、自然発症モデル動物や遺伝子操作モデル動物を用いてその成因・病態・治療および予防に関する研究の発展と人材の育成を目的として活動している。
 森准教授は、長く糖尿病モデル動物の研究に従事し、多くの国際的な業績を残した。その評価が今回の会長選任につながったもので、本学関係者では第11回を担当した池田義雄元教授に次いで2人目になる。
 今回の学術集会において、学術業績が卓越しかつ指導的立場で学会活動に精励している会員に贈呈される賞で、本会の発展のために貢献された故米田嘉重郎先生を称え設立された学会賞「米田賞」は、今回の学術集会の会長でもある森准教授が受賞し、「モデル動物による糖尿病、肥満の実証的研究」というタイトルで受賞講演、会長講演が行われた。
 特別講演二題に加え、最近のホットピックスとして「Molecular Biology of the Incretin in Human and Animals」と題するインクレチンの多面的効果に関するシンポジウムと「脳内調節機構からみた肥満のメカニズムとその臨床応用」という2つの最先端のシンポジウムが企画された。
 今回の学術集会は、過去最多となる244名の参加のもと、盛会裏に会を終えることができた。これも、会長を務めた森准教授以下、学内各位のご協力の賜物である。心より感謝の意を表したい。(糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授 宇都宮一典記)

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