トップページ

東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2013年07月25日 第34回慈恵医大夏季セミナー
高齢者でも脳卒中後遺症である 上肢麻痺は良くなるのか?
リハビリテーション科 安保 雅博


 脳卒中後遺症である上肢の麻痺は、発症から約4ヶ月でプラトーになってしまう。改善しないとされている上肢麻痺に対して、慈恵医大リハビリテーション医学講座は、反復性低頻度経頭蓋磁気刺激と集中的リハビリテーションを組み合わせた療法(NEURO)を世界に先駆けて、体系化し、平成二十一年四月より本格的に治療的リハビリテーションとして施行している。現在は、全国9ヵ所の施設と連携を組んでいる。
 平成二十一年一月一日以降に、慈恵医大附属病院リハビリテーション科外来を「上肢麻痺に対する積極的なリハ・治療の施行」を希望して受診した慢性期脳卒中患者で、NEUROの適応基準を満たし平成二十一年四月一日から平成二十四年八月三十一日の間に、本研究に参加した8病院のいずれかに入院して、NEUROを施行された患者1008人を対象とした。そのうち249人が70歳以上の高齢者であった。右記のデーターをもとに、高齢者でも脳卒中後遺症である上肢麻痺は良くなるのか?を検討する。

top