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東京慈恵医科大学同窓会

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2013年07月25日 第51回実験動物慰霊祭

 第51回実験動物慰霊祭が平成二十五年六月八日大学1号館三階講堂にて、栗原敏理事長、松藤千弥学長をはじめ、本学教職員、学生及び学外の訪問研究員など合わせて110名余が参列し、厳かに執り行われた。浄土宗栄立院の福西賢兆住職の読経の下、医学研究や学生教育を通して人類の福祉向上に大きく貢献してくれた実験動物の霊前に感謝の意を込めて献花を行った。
 これに続いて、松藤学長より「本学の医学研究のために沢山の実験動物が尊い命を捧げてくれている。現在の科学技術のレベルでは、動物実験はどうしても欠かすことができない。今日ここに参列された皆様においては、動物愛護の精神に則って、Replacement(代替法の活用)、Reduction(動物数の削減)、Refinement(苦痛の軽減)の3つのRに最大限配慮しながら動物実験を進めてくれていることと思われる。しかし多忙な研究生活の中で、ともすれば審査に通るための実験計画を立て、形式上でだけ動物実験規程を守り、便宜的に動物実験を行ってしまうようにはなってはいないだろうか。
 今日この日が、犠牲となった動物1匹1匹の魂に思いを馳せ、自分の気持ちの中で、動物実験と動物愛護をどのように向き合わせるかということを、研究者1人1人がよく省みる日になることを心より祈念する」と参列者に向けた挨拶があり、慰霊祭は滞りなく終了した。
(小泉誠記)

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