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東京慈恵医科大学同窓会

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2013年09月25日 南極大陸地図に「高木岬」明記される

【帝国書院発行「大きな文字の地図帳6版」より】
「高木岬」脚気予防試験の目的で航海に出た練習艦筑波の折り返し寄港地、チリの最南端ホーン岬の対岸、南極半島に明記されている

 南極の地名に高木兼寛を顕彰して命名された岬があることは、同窓の皆さまはすでにご存じのことと思う。しかし南極の地図を調べても、「高木岬」の地名は残念ながらどこにも見当たらなかった。
 一九五九年英国南極地名委員会により「Takaki Promontory」と命名され、慈大新聞昭和五十七年一月号(第三二六号)に詳細が掲載されてから三十数年経ち、ついに南極大陸全図に初めて「高木岬」の地名がこのほど明記された。これはひとえに高木兼寛顕彰会(宮崎県宮崎市高岡町・会長中山芳教氏)の長年にわたるご尽力と働きかけによるものである。
 高木岬(南緯65度33分、西経64度14分)は高木兼寛先生の脚気に関する研究業績を高く評価した英国南極地名委員会により、著名な四名のビタミン学者の名を冠したEijkman Point, Hopkins Glacier, Funk Glacier, McCollum Peak,と同時に命名された。C.EijkmanとF.G.Hopkinsは一九二九年にノーベル生理学医学賞を受賞している。
 学祖高木兼寛先生の偉大な功績を改めて認識することができ、慈恵医大学生の勉学、教職員の業務、同窓の皆様の毎日の診療と生活のなによりの励みとなることでしょう。

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