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東京慈恵医科大学同窓会

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2013年10月25日 保谷芳行講師(昭63)手術手技研究会「指定研究賞」受賞


手術手技研究会は昭和48年から続く伝統ある外科系研究会であり、手術手技に関する研究を行うことを目的としている。その事業の一つとして「奨励研究賞」「指定研究賞」を設け、「優れた手術手技」に関する研究を毎年公募選考の上、各1名表彰を行い、研究助成費を贈っている。
 今回平成25年度に札幌で行われた第67回研究会にて、保谷芳行講師(昭63・外科学講座)が「指定研究賞」を受賞した。同君の受賞研究テーマは、胃癌手術後QOL向上を目的とした「幽門再建術(PRG)の胃切除術後残胃炎およびダンピング症状の改善効果に関する研究」であり、J Gastrointest Surg 16:1102―6, 2012に掲載されたものである。
 「幽門再建術」は今までにない新しい再建法であり、従来のBillroth?法のメリットを保ちながら、残胃炎、逆流性食道炎およびダンピング症候群を改善する再建法である。また「幽門再建術」は、根治性を損なわずにQOL向上を可能にした再建法であり、手術手技が簡便かつ安全性が高い点も評価されている。今後、より多くの施設において「幽門再建」の検証が進められることを期待するとともに、同君の今後の研究活動の発展を願う。
(外科学講座消化器外科分野担当教授 矢永勝彦)

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