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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2013年11月25日 中山和彦教授
第54回日本心身医学会総会ならびに学術講演会開催




 平成25年6月26、27日の2日間、第54回日本心身医学会総会ならびに学術講演会が、パシフィコ横浜会議センターにおいて開催された。
 本学会は、現代社会における多くのストレス関連疾患の病態を科学的に研究し医学に活用していくことを目的とする。
 今回の第54回会長は、東京慈恵会医科大学精神医学講座担当の中山和彦教授が、その任を果たされた。メインテーマに『心身医学の本態は何だ!』を掲げ、心身医学の理論的基礎にある心身相関の本態を探ることを目的に、それにまつわる特別講演、各種シンポジウム、教育セミナー、ワークショップが開催された。その中でわが慈恵医大のシンボルでもある「森田療法」も改めて、その理論の有用性について紹介された。
 また、本学会の一環として、市民公開講座が企画された。「旬な人の世界・文化を聞こう」をテーマに6月27日(木)に同会場にて、テレビ番組でもお馴染みの吉田類氏(高知県観光特使、酒場詩人、俳句同好会「舟」主宰)に「旅と酒の縁」、キン・シオタニ氏(イラストレーター)に「人生の旅」をそれぞれご講演いただいた。お二人からは、視点こそ違うものの、一見奔放に映りながらも、実は両氏それぞれの確固たる人生観、世界観を「旅」という共通テーマから実感できた。一般の方々も終始笑顔が絶えず、とても印象深い講座となった。
 そして本大会会長の中山教授から会長講演として「キュブラー・ロスはモーツァルトのレクイエムを知っていたのか」と題した、壮大で大変意義深いご講演を満席の会場の下にいただいた。
 なお学会参加者総数は800名を越え、成功裡に第54回日本心身医学会総会ならびに学術講演会を終了したことをここに報告する。(精神医学講座 大渕敬太記)

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