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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2013年11月25日 親子参加の心肺蘇生・AED
市民公開講座開催される(救急医学講座本院救急部)


 平成25年8月10日に愛宕山のNHK放送博物館において、本学救急医学講座・附属病院救急部主催により「夏休み親子で体験 大切な命を助けよう!心肺蘇生・AED講習会」が共催の日本放送協会およびNPO法人愛宕救急医療研究会、後援の公益財団法人日本心臓財団等の協力を得て市民公開講座が開催された。
 今回、8月10日「ハート(心臓)(心臓疾患予防啓発)の日」にちなんで全国各地一斉の心肺蘇生講習会「PUSHプロジェクト」と合わせ同日の開催となった(一部地域は除く)。
*(PUSHプロジェクトとは人工呼吸を行わない胸骨圧迫のみによる心肺蘇生法。)
 当日は本年一番の猛暑の中、昨年の東京タワー開催に続き、小児・学童・親子参加型講習会とし、受講者43名、学内外ボランティアインストラクター等関係者18名の協力を得て、総勢60名超の参加者により開催された。
 救急医学講座担当・附属病院副院長の小川武希教授の総指揮、救急部診療副部長の武田聡准教授の講演・指導のもとにDVDを見ながら受講生が訓練を行うマストレーニング方式で行われた。参加者からは、「AED有効性は知っていたが胸骨圧迫を続けることの大切さが良く理解できた」、「心肺蘇生の流れがよくわかった」、「もっと多くの人に胸骨圧迫(PUSH)とAEDによる心肺蘇生法を知らせたい」などと感想があり、講師陣への質問も絶えなかった。終了の時間が過ぎても熱気を帯びる雰囲気で閉会した。
 すでに本邦でも「心肺蘇生・AED」は医療者だけのものではなく、市民生活の常識になりつつあることを感じることができた。さらに、今回指導を担当したインストラクターは初対面のメンバーも多かったが、この市民公開講座が円滑に遂行・終了できたことは、これまで継続されてきた本学の内外への医療安全教育の成果の表れであると確認できた。
 最後に本年も内容が濃く活気ある講習会となったことは、協力いただいた関係者の皆さまの尽力なしには、果たし得ることはできなかった。この場を借りて心より御礼申し上げる。
 今後も通例年行事として「ハートの日」に同様の市民公開講座を開催し、日本中に「いのちのリレー」を担ってくれる「小さな医師・看護師・救急救命士」を大きく増やしていきたいと考える。(救急医学講座 太田修司記)

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