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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2013年12月25日 三澤健之准教授
米国ノースカロライナ大学外科に客員教授として招聘さる


 本学外科学講座三澤健之准教授(準昭61・柏病院外科診療副部長)がこの度、米国ノースカロライナ大学医学部シャーロット校にVisiting Professorとして招聘され、平成25年10月4日に同校の基幹病院であるCharlotte Medical Centerの外科Ground Rounds(GR)において招待講演を行った。当日は院内の大講堂で外科チェアマンMichael H. Thomason教授、肝胆膵外科部長David A. Iannitti教授をはじめ、医学生も含む大勢の聴衆を前に、「The Forefront of Laparoscopic Surgery in the Pancreas and the Spleen」と題して、膵臓および脾臓領域における最新の腹腔鏡下手術について約1時間の講演を行った。特に、臍部に作った1か所の小開腹創から肝胆膵脾の複雑な手術を行う単孔式腹腔鏡下手術は、術後に一切の傷を残すことなく整容性に優れていることから、今回の講演でもアメリカ人外科医から高い関心を集め、活発な質疑応答がなされた。
 米国の医科大学におけるGRは通常、年に1回しか開催されない大きな行事で、他学の著名な教授を客員教授として招聘する。例えば私がAlbert Einstein医科大学に在籍していた時、当時世界一有名な医師の称号を得ていたMichael DeBakeyを招聘したほどである。私の知る限り、GRに海外、まして日本からVisiting Professorを招待する事は異例である。今回三澤准教授が米国の医科大学に招待されたことは彼の手術技量と業績の高さが国際的に高い評価を得ていた結果であり、慈恵医大外科学講座にとっても大変名誉なことである。
 本学外科では、海外の外科医と対等に議論し、さらには日本発の独自の外科技術を広く海外に向けて発信できる人材を育成すべく、今後も革新的な教育体制の導入・充実を図って行く所存である。これからも三澤准教授のますますの活躍を期待する次第である。
 なお、本記事を執筆するにあたりThomason教授のご協力をいただいたことを付記する。(外科学講座統括責任者 大木隆生)

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