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東京慈恵医科大学同窓会

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2013年12月25日 中野 匡准教授(昭62)
第2回日本視野学会学術集会を主宰


 眼科学講座中野匡准教授(昭62)が平成25年5月18日・19日の2日間にわたり第2回日本視野学会学術集会を本学大学1号館講堂で主催した。
 日本視野学会(Japan Perimetric Society : JPS)は我が国における視野障害による失明者撲滅を最終目標とし、視野障害者診療と視野研究のレベル向上を目的として設立された。もともと故北原健二眼科学講座前教授が長年にわたり会長を務められていた専門別研究会「日本視野研究会」(昭和55年発足)が前身となり、平成23年より新たな学会として改組された。慈恵とゆかりの深い伝統と歴史のある学会である。今学術集会は「視機能から考える視野」をテーマにして開催され、国内外から著名な研究者を招聘するとともに数多くの一般演題が寄せられ、視機能学会にふさわしく幅広い領域から活発な討論が行われた。
 特別講演では東京医科大学白土城照客員教授(昭50)が、「緑内障診療における視野検査」について講演され、また、国際視野学会Chris Johnson会長(Iowa大学)が「視野研究の現在・過去・未来」について講演された。講演が終了すると参加者は深い感銘に包まれた。シンポジウムでは視機能と高齢者・自動車運転・視覚障害者に焦点をあて「社会生活と視野」について講演が行われ、今後の日本が抱える「視野に関する重要な課題」について問題提起がなされた。
 2日間にわたり、早朝から夕刻まで濃密な日程にもかかわらず、充実した発表が続いた。予想をはるかに上回る600名近くの参加者を迎えて大盛況のうちに会は終了した。
(眼科学講座 野呂隆彦 平12)

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