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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2013年12月25日 安保雅博教授代表世話人
第4回Stimulation Therapy研究会開催される
―本学リハビリテーション医学講座による教育セミナー―


 平成25年8月24日と25日の両日、本学リハビリテーション医学講座担当の安保雅博教授を代表世話人として、第4回Stimulation Therapy研究会が本学にて開催された。本研究会は、リハ医学における先駆的治療手技として注目されている経頭蓋磁気刺激(transcranial magnetic stimulation。以下、TMS)治療の普及と発展を願って、平成22年から当講座が毎年開催している教育セミナーである。
 今回は、TMS治療に関する講演・発表だけではなく、リハ医学のひとつの重要分野である高次脳機能障害のリハをも主たる演題としてとりあげたところ、これまでで最大規模のものとなり、両日とも全国各地から200名以上の医師・療法士が集う結果となった。2日間で、10の講演、3つのランチョンセミナー、15題の一般口演発表、4つの見学実習が行われたが、いずれの会場も終始熱気にあふれ、熱心にノートをとりながら聴講する参加者が多く、予定時間いっぱいまで質疑応答が活発に行われていた。
 特に、当講座が多施設共同研究として行っている脳卒中後上肢麻痺に対するTMS治療の成績報告、当講座におけるボツリヌス毒素治療の現状報告には、参加者の強い関心がよせられたとの印象であった。先駆的な治療的リハの開発と推進を重要テーマとして掲げる当講座は、TMS治療、高次脳機能障害のいずれの分野においても、世界有数の業績をあげているものと自負しているが、今回のセミナー開催が本邦のリハ医学のさらなる進歩をもたらすことを祈るばかりである。(角田亘記)

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