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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年02月25日 教授就任挨拶
臨床検査医学講座担当 松浦 知和


平成26年1月1日付で臨床検査医学講座を担当させていただくことになりました。
 当講座は、昭和52年に井川幸雄教授によって基礎講座として開設されました。第二代教授・町田勝彦教授が志半ばで倒れられてから、長い間講座担当教授が不在でしたが、平成25年4月から臨床講座として再出発することが決まりました。その源流は、昭和34年に誕生した附属病院中央検査室(現在の中央検査部)です。当初、各基礎講座で行っていた検査を、統合して行う部門として開設されました。従って、臨床検査医学講座と四附属病院中央検査部は車の両輪として、協調しながら臨床検査・教育・研究・人材育成を推進していかなければなりません。
 研究面では、当講座は、基礎医学と臨床医学の架け橋であるとともに、得られた知見を臨床に還元する役割を担っています。また、系統的に検査を行い、総合的に診断し、さらに治療効果を判定する能力を養うための教育も重要です。現在、遺伝子検査や質量分析法を用いた診断法が開発されており、最新技術の導入とともに、検査結果のカウンセリングも、特に遺伝子診断では必要になると思います。一方で、一般臨床の検査システムは、検査室でまとめて行う中央化から、ベッドサイドで行う簡易検査(point of care testing)の時代に入っており、高齢者医療・災害医療に貢献できる臨床検査システムの構築をめざす必要があります。
 本学の医師・教職員・OBの先生方、患者さんとともに歩む講座創りを目指しますので、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
略歴
 松浦知和(まつうら・ともかず)昭和58年東京慈恵会医科大学卒業、昭和58年〜平成12年東京慈恵会医科大学第一内科(現・消化器肝臓内科)、平成3年〜5年米国ペンシルバニア医科大学生理生化学講座留学、平成12年東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座助手、平成13年講師、平成22年准教授。

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