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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年02月25日 小倉崇以君(平21)
米国心臓協会Resuscitation Science Symposium学会において2度目のYoung Investigator Awardを受賞


 小倉崇以君が米国心臓協会(American Heart Association:AHA)のResuscitation Science Symposium:2013 in Dallas,USAよりYoung Investigator Awardを授与された。昨年に引き続き2度目の受賞は、周囲を驚かせている。
 小倉君は、独自に開発したTraumatic Bleeding Severity Score(TBSS)にて外傷性出血の重症度を定量化し、昨年のAHA ReSSで発表された。今回はTBSSをもとに大量輸血のリスクを、低、中、高の三群に層別化し、「高リスク群では迷わず大量輸血虜法を施行、低リスク群では大量輸血療法を施行せず、中リスク群では経時的にTBSSを反復評価し大量輸血に備えよ」というClinical Decision Ruleを提唱し、受賞に至った。iPhone®版のTBSS計算アプリケーションも開発され、アップルストアから無料でダウンロード可能である。今後の多施設研究が期待される。
 小生は学生時代、水泳部で小倉君と共に研鑽した。彼は強い信念をもって部活に臨み、主将として時に厳しい言葉を発し、そして誰よりも自身に厳しかった。自らに過酷なトレーニングを課し、自らを律し、必ず結果を出す…言葉だけでなくその背中でもメッセージを語れる方であった。
 その熱意は今も衰えず、前橋赤十字病院高度救命救急センター集中治療科・救急科にて、救急外来・集中治療室・ドクターヘリ・災害医療といった救命救急の現場で診療・研究に励んでおられる。小倉君のさらなるご活躍を祈念する。
(平24・増田衛記)

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