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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年04月25日 吉川 衛君(平5)
東邦大学医学部耳鼻咽喉科学講座教授就任


 吉川衛君(耳鼻咽喉科講師)が平成26年4月1日付けで東邦大学医療センター大橋病院耳鼻咽喉科学講座の教授に就任された。
 吉川君は平成五年に本学を卒業、附属病院で研修修了後ただちに耳鼻咽喉科に入局した。その後、附属病院や東京厚生年金病院などで勤務するとともに、鼻・副鼻腔疾患に関しての基礎的・臨床的研究ならびに手術治療などについて研鑽を重ねてきた。特に、慈恵医大耳鼻咽喉科で考案した低侵襲性の内視鏡下鼻内副鼻腔手術手技のさらなる開発に積極的に取り組み、数多くの鼻・副鼻腔疾患に対する手術を現在も行っている。
 平成12年から2年半にわたり国立小児病院小児医療研究センター(現在の成育医療研究センター)免疫アレルギー研究部にて、DNAマイクロアレイを用いた各種細胞のトランスクリプトーム解析や、鼻由来線維芽細胞の細菌、ウィルスに対する免疫応答など様々な基礎的研究を行い多大な成果を挙げた。
 平成十八年に講師に就任し、最近では難治性副鼻腔炎の代名詞ともいえる「好酸球性副鼻腔炎」の病態解明や治療に取り組むとともに、若手の指導に当たっており、本学ならびに附属病院の臨床、教育、研究に多大な貢献をしている。
 吉川君は卓越した医師としての能力を有しているとともに上司、同僚、後輩の信頼も厚く、附属病院の病棟医長や外来医長として診療を管理、運営するとともに、他科との連携・協調のもと教室の発展、運営に尽力してこられた。
 この度一連の業績が評価され、45歳という若さで東邦大学医学部耳鼻咽喉科学講座の教授に就任されたことは、我々耳鼻咽喉科教室員にとって誉れであり、大変喜ばしいことである。今後も吉川君の新天地における益々の活躍を期待するとともに、東邦大学の更なる発展に寄与されることを切望している。(浅香大也記)

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