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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年05月25日 屋代 隆教授(昭53・自治医科大学解剖学)
第119回日本解剖学会会頭として学会開催


 平成26年3月27日から3日間、第119回日本解剖学会・全国学術集会が栃木県にある自治医科大学キャンパスで開催され、その会頭を同窓である屋代隆自治医科大学医学部教授が務めた。
 屋代教授は本学旧第二解剖学講座出身で、故吉村不二夫名誉教授の門下生である。聖マリアンナ医科大学第一解剖講師を経て平成10年より自治医科大学医学部解剖学講座(旧第一解剖)の教授職にある。
 日本解剖学会は国内最古の医学系学会で、その第1回大会の開催は明治26年に遡る。慈恵医大は開学早期の東京慈恵会医院医学専門学校時代から日本解剖学会に参加しているが、120年もの歴史のなかで同窓生が会頭を務めたのは森田齋次教授、新井正治教授に次いで屋代教授が3人目である。このような長い歴史と伝統のある解剖学会総会の会頭を我々の同窓である屋代教授が務めたことは、慈恵医大同窓会にとって大変名誉で喜ばしいことである。
 ノーベル賞選考委員としても知られるP.K. Nakane教授と永井良三自治医科大学学長による特別講演2題、学術教育講演8題、シンポジウム・ワークショップ19企画(99題)、一般演題500と、「Anatomical Scienceの飛翔」という大会テーマのもとに多数の学術発表が活発になされた。会頭講演の演題名は「細胞学から組織学へ―下垂体前葉における機能的組織構築の新しい概説―」であり、学部二年生の時に恩師吉村教授の研究室に学生研究班の一員として入門を許された時から約40年間わたる屋代教授自身の下垂体研究の歴史を講演された。
 ベテラン研究者の講演に加え、若手研究者主体のシンポジウムを多く採択することや、アジア諸国の若手の形態学研究者を多数招待するなど、屋代教授の個性を生かしたプログラム構成もあり、これまでにない活発な議論が行なわれ参加者は1、500名で大会は成功裏に終了した。屋代会頭からは「大会開催にあたって頂戴したご援助の大半は、同級会である昭和53卒悟未会と同窓会栃木県支部の方々からなされたものであり、心からご協力に感謝している。」とのコメントが寄せられている。
 (平4・井上莊一郎記)

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