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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年05月25日 中島育昌君(昭47)
第42回医療功労賞中央表彰受賞


 長年にわたり献身的に活動してきた医療関係者として中島育昌君(昭47)が第42回医療功労賞全国表彰者に選ばれた。平成26年3月14日に帝国ホテルでの厚生労働大臣表彰に続いて皇居宮殿において天皇皇后両陛下よりお言葉を賜った。
 中島君は本学整形外科医局より昭和58年に山梨医大に移り、主に股関節と小児を中心とした一般整形外科の診療に従事しながら若手医師の育成に尽力する中で大学以外の看護師や保健師との勉強会を開くなどして医療レベルの向上に貢献してきた。
 また、平成17年に社会保険鰍沢病院(昭和40年代まで慈恵の関連病院であった)に院長として赴任してからは地域医療の見直しのひとつにリハビリテーションを積極的に取り入れ、寝たきり老人の減少や認知症の予防医療にも力をいれるなど高齢者医療の充実にも取り組んだ。この地域は山梨県の中でも医療の過疎化が進んでいた地区で、中島君は市川三郷町立病院との統合を行い「峡南医療センター」を設立し、内科小児科等の常勤医を増員する形で診療体制の充実強化と患者の早期の社会復帰に道を開いた。
 現在は湯村温泉病院の院長、リハビリテーション専門医として日本整形外科学会やリハビリテーション医学会の委員や代議員を務め、また県の福祉や幾つかの研究会の代表世話人としても活動している。
 性格は勿論だが、地域医療向上へのたゆまぬ努力が今回の表彰につながったものと思う。中島君のこれからの益々の活躍を期待する。(町田 崇記)

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