トップページ

東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2014年05月25日 力武正浩君(平12)
日本耳科学会奨励賞受賞


 平成25年11月、第23回日本耳科学会学術講演会において、耳鼻咽喉科学講座力武正浩助教(平12)の「耳硬化症におけるCT所見と術後成績の検討」と題した発表が日本耳科学会奨励賞(臨床部門)を受賞し、記念講演を行った。日本耳科学会奨励賞は一昨年度の平成23年に小森学助教(平16)も受賞しており、慈恵医大耳鼻咽喉科としては3年間で2度受賞という誇るべき偉業を成し遂げた。
 耳硬化症は耳嚢を侵す骨異形成病変で、蝸牛の脱灰によりアブミ骨底板の固着を来たした結果難聴が進行する。近年、高分解能CTの進歩に伴って蝸牛の脱灰所見の評価が可能となり、耳硬化症の診断が容易になってきた。
 今回の検討では、耳硬化症における高分解能CTの脱灰所見の部位や程度と術後成績の関連を示したことで、術後経過の有用な判断材料になることが分かった。本研究の成果が耳硬化症診療において大きな貢献を果たしたと認められ、今回の栄えある賞を受賞することとなった。今後、慈恵医大耳鼻咽喉科の難聴医療がより一層発展することが期待された。
(森 恵莉記)

top