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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年07月25日 今津博雄准教授 第87回日本消化器
内視鏡学会総会にて学会賞を受賞


 第87回日本消化器内視鏡学会総会が、平成26年5月15日から17日まで福岡市で、田中雅夫会長(九州大学大学院 臨床・腫瘍外科教授)の下で開催された。この総会で、当教室の今津博雄君(準平3)が学会賞を受賞した。本学会は会員数3万5千人と内科・外科に次ぐ巨大な学会で、総会も約八千名を集めて行われる、大変活発な学会である。会員構成も内科・外科、また基礎・臨床を問わず多岐にわたり、消化器内視鏡に関係する全ての分野を網羅する学会であり、臨床医だけでなく、研究者や看護師、内視鏡技師などの様々な職種の方が集まり、熱い討論が行われる。
 今津君の演題は「膵癌診断における造影ハーモニックEUS(CH―EUS)画像解析softwareの開発―膵癌と慢性膵炎の鑑別における有用性について―」であり、長年、この分野での彼の努力の成果に対する受賞である。開催3日間に発表される演題のうち、各分野の先進的な研究であって、実地臨床に役立つ、或いはすぐに実用可能な20演題が選ばれ、Presidential plenary sessionで報告が行われ、最終的に受賞者が決まる。今回の総会では、主題演題443、一般演題1039あり、合計1482演題とかなりの演題数であったが、この多くの中から選出されたことになり、当教室としても大変名誉なことである。彼の受賞内容は、今なお鑑別困難な膵癌診断に関して、現在最も信頼性の高い造影EUSにおいて従来では経験的な判断に頼っていたものが、客観的な判断が可能となるsoftwareを開発し、その解析結果から圧倒的に高い診断精度を有することを報告したものである。
 今後は、膵癌だけで無く、超音波関連の様々な分野への応用にも大いに期待され、益々発展することを教室員一同、強く願う次第である。
(内視鏡科・診療部長 加藤智弘記)

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