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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年10月25日 川口良人客員教授(昭38)
日本腎臓学会上田賞を受賞


 川口良人客員教授(昭38)が日本腎臓学会上田賞を受賞した。平成26年7月4日に行われた日本腎臓学会総会において、松尾清一同学会理事長より表彰され上田賞の盾を授与された。
 上田賞は本学腎臓・高血圧内科の前身である第二内科を創設された故上田泰名誉教授のご遺志による寄付をもとに創設され、日本腎臓学会に顕著な貢献のあった会員を表彰する大変名誉ある賞である。“上田”の名を冠した賞に、平成24年の酒井紀名誉教授に続き本学出身者が受賞された事は誠に感慨深い。
 川口客員教授は平成6年に第二内科教授、平成8年より腎臓・高血圧内科および血液浄化部診療部長を歴任され、平成9年からは本学附属病院副院長を務められた。平成11年に退任後は本学客員教授に就任するとともに神奈川県衛生看護専門学校附属病院院長となり現在も顧問として後進の育成に尽力されている。川口客員教授は日本の腎臓病学の黎明期から透析療法に深く関与され、特に日本において腹膜透析を一般治療として浸透させた第一人者として認知されている。その腎臓病学に対する功績は他学でも高く評価され、透析医学会では平成10年に理事長に就任され、また日本腎臓学会では東部学術集会会長(平成12年)と総会会長(平成13年)の双方を任されるという他に類を見ない業績をあげてこられた。またこれらの輝かしい業績だけでなく、数多くの次世代を担う医師を育成し川口客員教授を師と仰ぐ他学の医師は枚挙に遑がない。
 今回の受賞にあたり、全国から祝福の声が寄せられ大変喜ばしいことであるとともに、日本の腎臓病学学界において本学がアピールされた形となり感謝している。川口客員教授におかれては、益々ご健勝で今後も我々を厳しく指導していただければ幸いである。
(腎臓・高血圧内科担当教授 横尾 隆記)

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