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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年10月25日 寺脇博之君(準平3)
日本透析医学会木本賞を受賞


 腎臓・高血圧内科の寺脇博之君(準平3)が平成26年6月14日に日本透析医学会の木本賞を受賞した。木本賞は日本透析医学会学会誌に掲載された原著論文の中で最も優秀と選考委員会で判断された基礎的ならびに臨床的研究の論文の著者に対して与えられる賞である。寺脇君の受賞論文は、Morning Hypertension Determined by Self-Measurement at Home Predicts Left Ventricular Hypertrophy in Patients Undergoing Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis.Ther Apher Dial.2012;16:260-6である。血液透析患者の多くは腎機能が廃絶しているため容量依存的な高血圧を合併している。血圧は週3回の透析前に測定することが一般的である。しかし、その測定値が、自宅での血圧測定値に比べて合併症や生命予後と関連するかは不明である。寺脇君は、本論文で血液透析患者において、透析前の血圧よりも自宅での血圧測定値が心肥大と関連することを明らかにした。
 寺脇君は、現在福島県立医科大学腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科に臨床活動の場を移している。一貫して基礎研究から臨床医学の統合を目指す姿勢は、福島県立医科大学でも受け入れられている。今後、地域と密着した研究の促進がなされることであろう。腎臓・高血圧内科から臨床および基礎の教室に数名の教授が輩出されており、本学の腎臓・高血圧内科をはじめとした共同体として益々の発展に寄与されることを合わせて希望する。
(腎臓・高血圧内科横山啓太郎記)

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