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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年10月25日 牧野陽二郎君(平16)
日本頭頸部癌学会優秀論文賞受賞


 平成26年6月に東京で行われた第38回日本頭頸部癌学会において、形成外科学講座牧野陽二郎助教の“頭頸部癌切除再建手術におけるPOSSUMを用いたリスク評価の検討”と題した論文が優秀論文賞として表彰された。日本頭頸部癌学会に平成25年度に投稿された全論文中より選出された。日本頭頸部癌学会優秀論文賞が本学より選出されたのは初であり、誇るべき偉業である。
 頭頸部癌再建手術は世界的にも周術期合併症がほかの癌手術より多く問題となっている。術前に周術期合併症を予測するスコアリング方法の確立は重要な課題の一つである。POSSUMは消化器外科領域では手術リスクを客観的に評価する方法で有用であるとの報告がある。今回の検討ではPOSSUMを参考にして、頭頸部癌再建に見合った独自の項目を考案し設定することにより、手術リスク評価の一つとして有用であることがわかった。本研究の成果は、形成外科領域だけでなく、耳鼻咽喉科、頭蓋底外科、口腔外科領域においても、拡く認められることとなるであろう。牧野君の今後のますますの精励恪勤を期待する。
(石田勝大記)

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