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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年11月25日 柳澤裕之教授(昭57)
日本微量元素学会学会賞を受賞


 平成26年7月3、4日に岡山大学で開催された第25回日本微量元素学会学術集会において、環境保健医学講座担当柳澤裕之教授(昭57)が日本微量元素学会学会賞を受賞し、受賞講演を行った。
 本学会賞は微量元素の学術研究で顕著な業績をあげたものに授与され、今回、柳澤教授は「亜鉛欠乏あるいは亜鉛過剰の生体に及ぼす影響」―特に?亜鉛欠乏/過剰による血圧の上昇と臓器の老化、?亜鉛欠乏/過剰による発癌リスクの上昇、?亜鉛欠乏による疾患の重症化における功績を認められた。亜鉛は必須微量元素のひとつであり、近年、高齢者やダイエットを行う若い女性の亜鉛摂取不足が問題となっている。一方、美容や健康を目的に健康食品やサプリメントを手軽に利用できる時代となり、亜鉛摂取過剰による健康影響が危惧される。柳澤教授は亜鉛欠乏/過剰が酸化ストレスを介して生活習慣病を悪化させ、また、老化を促進させることを見い出した。亜鉛ならびに微量元素の領域において、今後も精力的に研究を行い、さらなる研究の発展に貢献されることが期待される。
(環境保健医学講座 須賀万智記)

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