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東京慈恵医科大学同窓会

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2014年11月25日 第1回愛宕脳神経救急フォーラム開催


 「てんかん・癲癇」とは、日常診療で遭遇する機会が多い重要な神経救急疾患の一つであり、社会医学的見地からも近年大変注目を集めている。平成26年9月4日、大学1号館6階講堂において記念すべき第一回愛宕脳神経救急フォーラムを開催、本学で「てんかん診療」に関わる医療従事者が一同に参集し大きな学びを得ることができた。
 内科学講座神経内科講師河野優君からは「見過ごされる意識障害―Noconvulsive status epilepticus―」として自験例を中心に疾患概念の解説を、さらに救急医学講座助教桐山信章君は「都市型ERにおけるてんかん症例の特徴」から急性期てんかん診療の課題と対策を提言した。
 特別講演では、東北大学大学院医学系研究科てんかん学分野中里信和教授からご講演をいただいた。「Fit or Faint? てんかん診療の落とし穴」のタイトルで、ビデオを用いたてんかんの具体的な徴候、さらに大きな転換期をむかえている薬物療法の選択について、詳細な解説を賜った。会場からは活発な質問と討議が繰り広げられ、講演終了予定時刻を大幅に超過したことを忘れるほどの熱気に包まれた。
 今日の大きな学びを明日の診療に活かすことを心に誓いながら救急医学講座担当小川武希教授が閉会の辞を述べられた。
(神経内科 井口保之記)

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