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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2015年01月25日 新年を迎えて―初心にかえる―
学校法人慈恵大学 理事長 栗原 敏


 新年あけましておめでとうございます。年頭にあたり皆様のご健勝を祈念いたします。
 本院外来棟を中心とした西新橋再整備計画は本学の大事業です。現在、借り受けた都有地跡に建築予定の医局棟と新病院に関する各種ワーキンググループが、作業を進めています。今年は、更に大学所有地に新外来棟を建てる計画を具体化しなくてはなりません。新外来棟は、都有地跡に建築予定の新病院と空中回廊や地下道で連絡する予定で、2019年秋に新病院と新外来棟を同時期に竣工できるよう努めています。
 昨年7月下旬に柏病院に新棟が完成しました。本年1月下旬には第三病院の新医局棟が竣工します。また、葛飾医療センターの別館は本年6月に完成予定です。これらの事業を予定通り遂行するには、病院の運営が堅調でなくてはなりません。患者さんからより一層信頼される病院となるには、教職員一人一人が心を込めてそれぞれの職責を果たすことが求められます。
 昨年は大学にとって試練の年でした。
 昨年末に、降圧剤バルサルタンに関する臨床研究の最終報告書と、この問題に対する大学の態度を、ホームページ上に公表しました。この件を大学は反省して臨床研究支援センターを設置し、臨床研究の改善に努めています。また、研究費の不正申請・受給があり、学長、副学長を中心に再発防止のための新たな研究支援体制を構築しつつあります。
 附属病院(本院)では、12月に特定共同指導があり、改善すべき事項が多々指摘されました。この指導によって、医療に関係している教職員一人一人が、保険診療の仕組みをよく理解して、日々の診療を改善しなくてはならないと痛感しました。
 今年は、看護婦教育所が開設されて130年を迎えます。初心にかえって本学の理念と原点を見つめ直し、新たな歩みを力強く進めます。皆様のご支援をお願いいたします。

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