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東京慈恵医科大学同窓会

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2015年01月25日 本学の一体感
東京慈恵会医科大学 学長 松藤 千弥


 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 学長就任以来、折に触れて慈恵医大の一体感を肌で感じてまいりました。
 昨年の医学教育分野別評価では、教職員から学生まで建学の精神と教育理念が共有されていることを、外部評価者からお褒めいただきました。本年4月から始まる医学科新臨床カリキュラムや、総合診療能力の育成のための教育事業でも、教職員・学生が一体となって成果をあげています。研究では、総合医科学研究センターが組織再編を成し遂げました。学内の研究者たちも、逆風を乗り越えて、慈恵らしい正しい研究を皆で進めようと気持ちを新たにしています。診療の現場では、多職種および診療科間の緊密な連携によって、安全で質の高い医療を実現しています。4つの附属病院は、各種の外部評価、新棟の建築、電子カルテの導入などにそれぞれ一致団結して臨みました。附属病院の看護部、看護学科、看護学専攻修士課程および各看護専門学校は、教育や研究面で連携を深めていますが、今年130年目を迎える慈恵看護教育の記念事業を共同で催す予定です。さらに大学の外に出れば、大学を応援してくださるたくさんの同窓に出会います。これらの協調と連携は本学の一番の強みであり、先人たちが長い時間をかけて育み、守ってきた宝といっていいでしょう。
 さて、西新橋キャンパスでは今後5年間に再整備事業が進められますが、それは単に50年間使い続ける建物を建てるということではありません。慈恵らしく新しい医療を実現する場を、私たちが未来に伝える事業なのです。新しいことに取り組むには大きなエネルギーが必要であり、意見の違いを調整したり、一時的な不便を堪え忍ぶ必要もあるでしょう。それを乗り越えて事業を前に進めるのは、本学の武器、一体感です。皆の気持ちをひとつにすれば、新しい医療を実現できるすばらしい空間を作れるでしょう。そこでは、医療のみならず、教育と研究を包含した、さらなる協調と連携が進むはずです。
 来たるべき慈恵の姿を夢見て、一致団結をお願いし、ご挨拶といたします。

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