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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2015年01月25日 第25回全国私立医科大学
同窓会連絡会全国会開催


 平成26年11月22日に帝国ホテルで、第25回全国私立医科大学同窓会連絡会全国会が当番校である埼玉医科大学医学部同窓会の主催によって開かれた。今回は全国29の私立医科大学の同窓会会長をはじめとする役員が集まり、総勢135人の参加があった。総会は埼玉医科大学同窓会会長の挨拶に始まり、日本医科大学同窓会より東部会の報告、金沢医科大学同窓会より西部会の報告があった。
 特別講演は、埼玉医科大学別所正美学長より「医学教育の変遷と今後の課題、国際認証に向けての取り組み」についてのご講演があった。医学教育の変遷から日本の医学部教育の現状と課題が述べられた。そのための取り組みとして、臨床実習の充実化に向けて共用試験(CBTおよびOSCE)を行い、実習開始前の学生の質保証し全国医学部長病院長会議からのStudent Doctor(医学実習生)の認定書を発行、平成27年度より診療参加型臨床実習で本格運用されること、将来医師国家試験改善が期待されるとの話があった。また、ECFMGが「2023年より世界基準の医学教育を行っていると認証(国際認証)された大学の卒業生のみ受験可能とする」と宣言、ECFMGの申請要件はFAIMER(国際的な医療専門職教育をすすめる公益法人)のIMEDに登録されている医学部を卒業している必要がある、2023年以降は国際認証を受けている医学部の出身者に限定される。その対応として日本では医学教育分野別評価基準日本版(世界医学教育連盟(WFME)グローバルスタンダート2012年版準拠)を作成、各大学が理念に基づいた医学教育を行いつつ、世界標準の医学教育の質保証をしていくために医学教育分野別認証制度が進められている。その中で、慈恵医大は平成26年現在全国2番目にトライアル評価を受審していることが報告された。
 続いて懇親会では、恒例により学校毎ではなく各役員別々で席が用意され、各大学同窓会会長、役員により近況報告があり、病院の新築や役員の交代、同窓会の取り組みなど実に様々な話があった。参加大学は旧設、新設の医科大学、総合大学の医学部と背景は様々であるが、同窓への心を砕く苦労と苦悩は各大学同じであることが感じられた。笑いと歓談の中、時間が大幅に超過し閉会となった。
(同窓会理事 森本志保記)

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