トップページ

東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2015年02月25日 看護学科教授就任挨拶
成人看護学 佐藤 正美


 平成27年1月1日付で赴任いたしました。医学部看護学科では成人看護学を、大学院医学研究科看護学専攻修士課程ではがん看護学分野を担当させていただくことになりました。
 成人看護学は、青年期から向老期まで大きく変化する時期にある人が、自らの健康問題に対処しながら社会の一員として活動できるよう、さらに健康問題のある家族員を支えられるように支援する専門領域です。
 また大学院修士課程のがん看護学分野では、がん患者と家族に対する医療の質を高め、高度な看護実践力をつける教育をしています。臨床実践をしながら、問題意識を高く持つ熱心な看護師が、専門看護師を目ざして真摯に学んでいます。
 私が取り組んでいる研究テーマは、直腸がん肛門温存術後患者の排便障害の軽減へ向けた研究です。命を護る手術の後、患者は体験したこともない排便障害により苦悩します。それらの苦悩を軽減するには身体変化の認知と対処が影響します。病気を治療しさらに治療による苦悩を軽減するには、良質の治療と看護が要求され、まさに建学の精神である「医師と看護師は車の両輪の如し」に通ずるテーマです。
 病気そのものではなく病に苦しむ人を診(看)ることを重視し、人間中心の医学・看護学をめざす理念を掲げ、4つの附属病院をもつ慈恵大学は、私にとり大変魅力的な大学です。私もこの理念を現実化するよう、努力してまいります。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
略 歴
 佐藤正美(さとうまさみ)昭和59年千葉大学看護学部卒業、順天堂浦安病院看護師、平成4年千葉大学大学院看護学研究科修士課程修了、河北総合病院看護師、川崎市立看護短期大学講師、東海大学健康科学部看護学科准教授、筑波大学医学医療系准教授、平成27年東京慈恵会医科大学医学部看護学科・成人看護学教授。

top