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東京慈恵医科大学同窓会

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2015年02月25日 矢永勝彦教授を会長として
第39回日本外科系連合学会学術集会開催




 平成26年6月19、20日の2日間、第39回日本外科系連合学会学術集会が、本学外科学講座消化器外科分野担当矢永勝彦教授を会長として日本教育会館で開催された。
 日本外科系連合学会は外科系横断的な国内唯一の学会であり、本学では整形外科学講座の伊丹康人元教授が第四回、外科学講座の櫻井健司元教授が第16回、外科学講座山崎洋次元教授が第29回、産婦人科学講座の落合和徳元教授が第34回を主催されており、縁の深い学会である。
 本学術集会では「外科系医療の連携と若手育成」をメインテーマとした。開催準備に際しては、学内の看護部を含む23部門にチャプター委員長と実務委員のご尽力・ご協力をいただき、外科系を横断する多数の企画をご提案いただいた。
 本学術集会一日目には、目玉企画として若手外科医の知識と技能の競技会「サージカル・サスケ」を開催した。全国から13施設(16チーム)のエントリーがあり、広い会場を埋め尽くす程多くの観客が集まり、競技会は大いに盛り上がった。第一回サージカル・サスケの優勝校は、熊本大学消化器外科であった。また二日目午後には、特別講演として森喜朗元内閣総理大臣・東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長より「私のラクビー人生」のタイトルでご講演をいただいた。学会会場の中で最も広い第1会場での講演であったが、立ち見が出るほどの聴衆にご参集いただいた。
 さらに、若手育成を目指すもう一つの企画として、研修医が発表するポスターセッションの座長をスーパーバイザーの指導のもとに専修医が担当する試みも行われた。座長を担当した専修医が、スーパーバイザーとして同席した各指導教授の前で緊張している様子がとても初々しく感じられた。研修医ポスター会場で聴講していた他大学の教授からは、とても面白い企画であるとお褒めの言葉をいただいた。総参加者数は九百名以上と予想をはるかに上回る盛況ぶりとなった。本学会が盛会裏に終了できたことを各チャプター委員長と実務委員の皆様、そして慈恵医大附属四病院ならびに関連病院の外科学講座の医局員に心より感謝したい。
 なお、本学術集会が慈恵医大外科学講座らしく元気に運営できた大きな要因として、新規企画を委ねられた附属病院消化器外科の若手スタッフの柔軟な感性、そして外科学講座のOB会である慈刀会からの手厚い支援があげられる。若手の感性は世代が違うと察知しにくく、思い切った若手の登用が功を奏した。また昨今の社会情勢により学会開催のための資金調達が困難な中、慈刀会の支援が「サージカル・サスケ」などの新しい企画運営の大きな原動力となった。この場を借りて深謝したい。
(外科学講座消化器外科・第三十九回日本外科系連合学会組織委員長  石田祐一記)

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