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東京慈恵医科大学同窓会

最新情報


2015年03月25日 第32回日本森田療法学会学術集会
精神医学講座中山和彦教授のもと開催


 平成26年11月8・9日、東京慈恵会医科大学1号館3階、5階、6階講堂にて第32回日本森田療法学会が精神医学講座担当中山和彦教授を大会会長として開催された。森田療法は本学精神医学講座の森田正馬初代教授が考案した我が国オリジナルの治療法である。森田療法学会の理事長は中村敬教授(第三病院長)であり700名を越える会員を有する。
 学会テーマは「言葉で理解する森田療法」、言葉で理解せず体得し悟るべき森田療法をあえて言葉で理解するとした中山会長のアイディアであった。参加者は、医師以外に看護師、産業カウンセラー、教育関係者、当事者など幅広い分野から構成された。
 主な講演は、特別講演を「森田正馬の病跡と提言」というテーマで東洋英和女学院大学人間科学部・山田和夫教授に、教育講演を「森田の言葉と心身医療の出会い」というテーマで東急病院心療内科・健康管理センター伊藤克人所長にご登壇いただいた。会長講演は「まっすぐ・届く・森田療法―その軌跡をたどる」というテーマで中山大会会長が自身の森田療法への思いを講演された。シンポジウムはメインシンポジウム「言葉で理解する森田療法」、シンポジウム?・「女性と森田療法」、シンポジウム?・「森田療法の源流から学ぶ」が企画され、また森田療法研究所北西憲二所長(昭45)のご尽力によりイギリス、カナダ、ロシアからの演者を迎えて、国際シンポジウムが開催された。
 学会受付側に森田正馬展「目で見て感じて理解する森田療法」が催された。展示会場には森田療法に関する貴重な書籍、色紙、掛け軸などの資料を全国の関連施設から借り受け公開された。さらに、9日日曜日夕方から市民公開講座が「ライブで理解する森田療法」をゲストにイラストレーターであるキン・シオタニ氏をお呼びして三部構成で開催された。
 最終的な一般演題、シンポジウムを含めた演題数は80演題にのぼり、また学会参加者は350名、市民公開講座を加えると600名近い参加者を得ることが出来た。このように学会を成功裡に終われたことをご協力いただいた施設、企業、また医局員をはじめとした関係者の方々に感謝申し上げたい。
 (平元・小曽根基裕記)

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