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東京慈恵医科大学同窓会

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2015年05月25日 大野岩男教授(昭54)
第48回日本痛風・核酸代謝学会総会を会長として主催


 本学内科学(総合診療内科)の大野岩男教授は平成27年2月19日〜20日に、第48回日本痛風・核酸代謝学会総会(於 京王プラザホテル)を会長として主催した。大野教授は、同学会が世界に先駆けて発行した「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」の作成委員であり、他にも腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン委員会委員長を務めるなど、腎臓・尿酸代謝のみならず、幅広い分野で活躍されている。
 日本痛風・核酸代謝学会は昭和52年に尿酸研究会として発足し、平成元年に日本プリン・ピリミジン代謝学会に発展、平成11年には現在の日本痛風・核酸代謝学会と改称した。本学会は慈恵医大と縁が深く、第3回総会では故上田泰名誉教授、第11回総会では故宮原正名誉教授、第28回総会では酒井紀名誉教授、第38回総会では細谷龍男名誉教授が総会会長を務められている。平成17年からは、慢性腎臓病病態治療学教授である細谷龍男名誉教授が理事長を務められている。小規模ながら、基礎と臨床が融合したユニークな学会であり、基礎医学からは薬理学、生化学、生理学、臨床医学からは内科学、小児科学、整形外科学、泌尿器科学など、幅広い分野の研究者が痛風・高尿酸血症を含め核酸代謝を研究しており、その学問的水準の高さには目を見張るものがあり、まさに世界をリードする研究分野の一つといえる。
 今回の総会では、特別講演として、内科学講座腎臓・高血圧内科担当横尾隆教授に、「腎臓再生研究の最前線」をテーマに講演いただいた。透析導入の根絶を目標とする夢のある研究がどのように進み、どこまで臨床応用に近づいているかをお話しいただいた。一般演題数が59演題と過去最高を記録し、また参加者は300人を超える大盛況となった。痛風・核酸代謝における今後益々の研究の発展が期待できる。
(腎臓・高血圧内科 菅野直希記)

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